フィギュアスケートグランプリシリーズ2011 NHK杯(2):男子シングルSP

思いがけなく昼に関西学生フットボール、立命.vs.関大戦があって、ほくほくしながらみていたら、日本シリーズ第1戦が終わっていたマイク松ですこんにちは。また渋い試合だったみたいですね。
さて今日はまず男子シングルSPからです。いいメンバーがそろいました。まあ一番たのしみにしていたクチピーは欠場しているわけですが。

フィギュアスケートグランプリシリーズNHK杯、男子シングルSP。実況は鳥海さん、解説は宇宙刑事ホンダバン。
アメリカのアルミン・マーバヌーザデー。おおやってくれるんですね。ありがたい。レッド・ツェッペリン「カシミール」。3F+3Tをしっかり決めてスタート。アメリカ大会から修正してますね。3Aはステップアウトもしっかり降りました。スピンではドーナツポジションで、手の表現も加えてますね。マーバやるじゃないの。3Lzもステップから流れよく決めました。バレエジャンプからSlSt。最初は片足。ちゃんと拍子を合わせて音楽をよく聴いてますね。最後のスピンはいいポジション連続で決めました!やりましたねマーバ!今日はSPをしっかりまとめました。63.52。あれ?アメリカ大会より低い。どういうことやろ。
ロシアのコンスタンティン・メンショフ。NHK杯初登場も顔はおっさん。28歳です。映画「デッド・サイレンス」「メン・イン・ブラック2」より。高さのある3Aから。気合いのアクセルですね。4T+2Tは4回転で止まりましたがしっかりセカンドジャンプつけてきました。3Lzは軸がぶれましたがうまく降りました。スピンからSlSt。しっかり表情もつけてますね。こういうパッション系、気合い系の選手ってロシアでは久しぶり。最後の方の速いリズムにもしっかりあわせてきました。最後はスピン終わって脱皮するような動き。もう1つスピンを薄気味悪く決めてフィニッシュ!おもしろい!おもしろいですね!おっさんの円熟した表現がおもしろかったです。74.67。いい点でましたよ。
アメリカのロス・マイナー。昨年に続きNHK杯。「パラ・ティ」。3Aはじっくり助走をつけてきっちり成功。カナダでは失敗していただけにリカバーですね。3Lz+3Tはルッツでだいぶぐらっときましたがしっかりセカンドつけてきましたね。少し余裕も出てきているのかつなぎの演技もしっかり。3Fは難しいステップからでしたがしっかり。スピンはてきぱき歯切れよく回ります。キャッチフットスピンもおっけーですね。SlStは音楽をうまく使ってます。のってはいるのですが。あとはもっと自分らしい特徴を出していくことでしょうかねー。技術系か表現系か、どっちなんだろうというところが今の課題なのかも。71.12。パーソナルベストはでました。
町田樹。久しぶりです。「黒い瞳」は昨シーズンと同じ。やわらかな表現からスタート。3Aはきれいに決まりました。今シーズンのテーマはジャンプの安定だそうで、いきなりミスったらどうしようかと思いました。3F+3Tもしっかり確実に決めました。いいじゃないですか!スピンの間のつなぎの部分もしっかり意識してますね。スピンのポジションチェンジもスムーズ。後半に1つジャンプをおいといた3Lzもステップの流れよく決めました。でもそのあとのスピンで転倒してしまいました。あーもったいない!CiStはすごいてきぱきと速いステップでした。うーんそりゃそういう苦い顔になりますよねー。ジャンプはばっちりだっただけになんとも惜しい。しかし72.26!スピンが抜けてもパーソナルベストが出ました。
アメリカのブランドン・ムロズ。4Lz+3Tを最初に予定しているそうです。たのしみや。「ザ・スリーペニー・オペラ」より「マック・ザ・ナイフ」。手拍子が起きてますね。4Lzを決めました!コンビネーションにはなりませんでしたが。ほんとにまわってるのか。3Aは高さありました。一発の力ってムロズにありますよね。スピンもしっかり。3Lz+2Tでコンビネーションをカバー。シットスピンはおもしろいポジションですね。SlStはもう音楽に気持ちよくのりながらのステップ。最後のスピンもしっかり。いい演技です!どうも4Lzまわってるみたいで。いつの間に4Lzとかがんばったんだろう。それともルッツ得意なんですかね。74.83。チャック・ウィルソンも満足。
チェコのトマシュ・ベルネル。今シーズンの出来はどうですかね。「カルミナ・ブラーナ」。よく滑ってますね。4Tはツーフットになりましたね。おしい。3Aは前後の流れを切らないいいジャンプ。不思議なスピンのあとで3F+2T。やや身体が重そうな感じはしますね。ちょっとふらふらしてる。CiStで転倒してしまいました。うーん調子というか体調はよくないのかな。スピンはそつなくまとめました。あのステップでの転倒は予想してなかった。キスクラではにこやかにしてますが。62.96。まあFSでは期待したいです。今日はおいしいものでも食べてよ。
イタリアのサミュエル・コンテスティ。前回アメリカ大会はあんまりよくなかったですが、今日はリカバーできてますかね。「ハンガリー行進曲」ほか。3Lz+3Tはセカンドで乱れましたが大丈夫。3Aはステップアウト。曲の雰囲気を優雅に作り出します。3Fはダブルに。前向きで降りてきましたね。新しいジャンプだ。でもSlStはさすがの音楽表現。コンテスティらしさをがんがんだしてます。最後のスピンはゆっくりになりましたが、あとはしっかりまとめてフィニッシュ。うーんまだコンディションはいまいちのようですね。63.83。やっぱタイムオーバーがあったみたい。
小塚崇彦。地元の声援を力に変えてほしいです。「インナー・アージ」。最初は3Fからきましたね。でもよく滑ってるし速い。3Aの前のステップも結構複雑。しっかり決めてます。イーグルからのスピンも軸ばっちり回転ばっちり。そうそうみんな盛り上げて!3Lz+3Tはここでコンビネーションにしてきました。スピンからSlSt。さすがのエッジワーク!ほんとに緻密なステップを的確に。ほれぼれしますわい。最後は高速スピンでフィニッシュ!クワドルプルは入れませんでしたがしっかりSPをまとめてきました。すばらしいです!ジャンプをまとめればあとはボーナスステージのように点がとれますね。79.77。でかい点でましたね。
高橋大輔。「イン・ザ・ガーデン・オブ・ソウルズ」。最初の部分もしっかり集中してるし調子よさそう。こちらも最初は3F+3Tから。教科書通りの3Aをしっかり決めてスピンも回転が速い。カナダ大会よりよさそう。3Lzもクリーンに決めてます。キャメルスピンの手の表現もいいですね。SlStはメリハリをつけた構成がかっこいい。チェンジオブペースが表現に深みを増してます。最後のスピンは時間が足りませんでしたが、ポジションはほんとにかっこよかったです。音楽をしっかり自分のものにしてますねー。90.43!ぐわー!すごい点がでましたねー。ぐわー。ホンダバンもいうようにクワドルプル入れてないのにこの点数ですか。
○SP終わっての順位(工務店風に):
1. 高橋工務店
2. 小塚建設
3. ムロズクラフト
4. メンショフアーキテクツカンパニー
5. 大工の町田
1位は高橋。90点出たとは。音楽の調和・解釈という部分でPCSがしっかり評価されたのが効いたのかも。でもTESも小塚に差をつけてますし、GOEプラスがじゃんじゃん出てました。90点はパトリックちゃんと戦える点ですよね。プログラム自体の緻密さをすごく高めている感がありましたし、ホンダバンもいうようにカナダからすごい練習してきた成果が出ましたね。10点差が出ましたし、FSは気楽にいけそうですね。
2位は小塚。最初の3Fでまだクワドルプルにいくという迷いが少しあったかも。あそこできっちりいけてたらだいぶ違ってたかも。まだ調整途中だとは思いますが、この高橋との差は結構大きいかも。でもこういうのをばねに成長する選手ですからね。今の段階でいい刺激をもらいました。よしよしと思えます。FSもがんばりましょう。
3位はムロズ。ジャンプ一発のパワーで3位。4Lzはでかいですよね。自分だけの武器を磨く大切さです。4位はメンショフ。28歳の円熟した表現。その気合い大好きです。うまくいきましたね。FSの演技も楽しみ。5位は町田。あのスピンの転倒がなければ3位だったかも。それくらいいい演技でした。本人もだいぶ悔しそうでした。FSではこの悔しさをはらしていきましょう。

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