フィギュアスケートグランプリシリーズ2011 NHK杯(1):女子シングルSP

コンプライアンス。ネット上でも人騒がせという評判のようですが、あれがコンプライアンス問題とかちゃんちゃらおかしいマイク松ですこんにちは。本当のコンプライアンス問題とは、カジノで会社のお金を90億円使い込んだり財テク失敗の損失を買収金額で隠蔽して指摘した監査法人をクビにしたりするようなことをいうのです!てっきりザ・プロビデンスのもたらす第7のラッパで、プロ野球界の人がたくさん闇に葬られるのかと思いましたよ!
さて!(話題を18000度変える言葉)ついにはじまりましたNHK杯!GPSのなかで唯一NHKの良質な実況で、男女シングルだけでなくペア・アイスダンスもみられる、とてもすばらしい大会ですね。待ってました。当サイト的にはGPSのピークはNHK杯です!
今日は女子シングルSPをみてみます。たぶん全員放送はなさそうですが、録画では放送されるかもしれないので、今日は放送される人だけみて、あとで録画で放送があったら付け足しておきますね。

フィギュアスケートグランプリシリーズNHK杯、女子シングルSP。実況は刈屋さん、解説はジュンジュン。
フランスのマエベレニス・メイデ。結構期待している選手。「王子からの最後の手紙」。最初のスローパートも結構見せるようになってますね。3T+3Tはセカンドも高いしいいじゃないですか。3Lzは上に飛び上がった感じになりましたが、回転はどうだったか。2Aはばっちりです。スピンはしっかりまわってます。SlStは丁寧に踏んでますね。躍動感よりも丁寧さをとったか。フライングキャメルは大きなポジションからドーナツポジション、引き上げてキャッチフットスピン。最後はレイバックからビールマンスピンでフィニッシュ。いいじゃないですか!ここまで器用な選手だったかなあ。身体も大きくなったし、いろいろできるようになっててびっくり。52.05。数字もみやすいなあ。
刈屋っちの実況はあいかわらずうまいですねー。なんでみんなこれできないんやろう。
アメリカのアシュリー・ワグナー。猛禽類は今度のSPはかわいさ重視ですよね。映画「ポロック」より。3F+2Tはセカンドで両手あげ。複雑なステップを経て3Loはベリーグッド。カナダ大会はルッツでしたが、ロングエッジをとられたので変更。2Aも流れよく決めてジャンプおわり。レイバックスピンは1つ1つを丁寧にまわって最後はビールマン。SlStは最初は片足のみ。ノリもいいし音楽をよくとらえてますね。とても好感の持てるステップ。最後のスピンもしっかり決めました。これはいい演技!しっかりカナダ大会からレベルアップしましたね。ジョン・ニックスコーチに今年から変わったんですね。55.88。キスクラでかわいさをアピール。猛禽なのに。
グルジアのエレーネ・ゲデバニシビリ。「タンゴ・ジェラシー」。最初の雰囲気はよくできてますね。3Lz+2Tはルッツが大きなジャンプ。いいですね!ステップからのジャンプは3S。ばっちりです。これはいいぞ。スピンもしっかり基本に忠実に。スパイラルからの2Aはまずまず。SlStは音楽にしっかりのってますね。ジャンプがうまくいってのってますかね。音をよくつかんでいるとジュンジュン。レイバックスピンは回転が速い。そしてフライングキャメルから最後はI字スピン、フィニッシュはじっくり時間をかけました。久しぶりにばっちりの演技見ましたね!よかったよかった。ジャンプが決まればさすがの能力の高さをみせました。57.37!トップにきましたよ!ありがとうオーサー!
6分間練習の間に最初に滑った石川翔子の演技はダイジェスト。録画放送の時に放送されたらフォローしますね。
カナダのシンシア・ファヌフ。カナダ大会ではSPつまづきましたからねー。がんばりましょう。スパニッシュ・ギター「アンブレイク・マイ・ハート」ほか。3Fはちょっと詰まりましたがおっけー。課題の3Lzはやっぱり転倒してしまいました。がんばって気をつけたのにー。2Aはおっけー。これからは得意なパート。スパニッシュ・ギターにのってばんばんかっこよくスピンを決めていきます。SlStはその最たるもの。上半身の振り付けも大きいし、ステップも丁寧で細かい。スピンもしっかり決めましたが、最後はちょっと疲れたか遅れましたね。うーんやっぱりジャンプがしっかり決まらないと。ルッツを克服してほしいです。45.42。
浅田真央。調子はどうなんでしょうか。ちゃんとごはんたべてるかなあ。新しいプログラムはどうなんでしょうか。「シェヘラザード」。速い!やっぱ速いですね。でも3Aは抜けてシングルになりました。どんまい。速い!3F+2Loはしっかり。ループで回転不足にならないといいけど。スピンもばっちり。ステップからの3Loもおっけーですね。音楽のタイミングにあわせたY字スピンもポジションはきれいですね。SlStは曲にあわせて軽やかに演じながらも、やっぱりすごい細かいステップ。技術と表現がばっちり融合してるじゃないですか。ビールマンスピンはしっかり長く回りました。すばらしいですねー!今シーズンのプログラムもほんと完成型が楽しみ。3Aになったらどうなるんだろう。それより久しぶりに見ても浅田の滑りは速いですねー!これが完璧超人の滑りだと思い出されました。体育会系のシェヘラザード、すごいわ。58.42。佐藤コーチも手応えがありそう。久美子コーチに出迎えられました。福々しい。
フィンランドのキーラ・コルピ。衣装を含めたセレブのゴールデンな感じがすごい。「虹の彼方へ」。3-3を狙いましたが、2T+3Tとファーストの方が2回転になりました。ステップからの3Loは得意なジャンプですからね。ループの点が上がったのはセレブには有利。スピンでも曲の表現をしっかり。2Aはシングルになりました。これはもったいないな。スピンはほんと自由自在という感じで、表現の意思を感じます。SlStは曲と一体になって、物語が紡がれていました。最後のスピンも見事。曲の世界をよく作り上げていました。これがセレブスケーティング!53.70ですがいい演技でしたよ。
ロシアのアリョーナ・レオノワ。カナダに続く2戦目でどういう演技しますかね。「シンドバッド・七つの海の伝説」より。3T+3Tは豪快に決めてきました!いいジャンプです。3Fもしっかり、2Aも続けて決めて笑顔。スピンもてきぱきと決めて見せ場のSlStへ。「パイレーツ・オブ・カリビアン」では気合いの入った表現。この健康的な表現がさすがレオノワ。ステップよりも物語世界の表現がおもしろくて引きつけられます。スピンも気合いを十分に見せつける。最後はジャッジに向かってオマエたちはクビだ!とばかりにかっ切ってフィニッシュ!これはレオノワらしい演技でした。いいところが全部出ましたね。あの迷いない自分の表現を出しまくるのがレオノワのスケーティングでしょう。61.76!いい点でたなー!
鈴木明子。「ハンガリアン・ラプソディ」。気合い入ってますね!重厚な雰囲気から速い滑り、そして3T+3Tをばっちり決めてきました!3Lzは流れのあるジャンプでした。エッジどうだったかな。刈屋さんは大丈夫といってました。よかった。2Aもベリークリーン。ばっちりですね。あとは存分におやりなさい!スピンでも1つ1つのポジションがとてもかっこいい。SlStは前半は曲にあわせて深いエッジ、後半は細かくもテンポよく歯切れのいいステップ。ジュンジュンも鈴木選手が音をつくっているようとのこと。最後のスピンもばっちり決めてフィニッシュ!完璧さに大喜びの鈴木。これは喜びますよね!ばっちりジャンプ、しかも3-3を決めて、物語も存分に紡ぎ出して。すばらしい出来でした。66.55!あのレオノワの演技を大きく上回る点数!おひょいさんも笑ってましたね。まさに会心の出来でした。見事!
○SP終わっての順位(個人商店的に):
1. 鈴木商店
2. スーパーレオノワ
3. ショップ浅田
4. ゲデバニシビリの店
5. 猛禽専門店ワグナー
上位陣はみんな回転不足もロングエッジもとられてないみたいですね。よかった。
1位は鈴木。3-3を試合で成功させたのははじめてと喜んでいましたね。ホームリンクでテンションもあがってたし、日本のファンはいい雰囲気を作るので、特に日本選手は壮絶にいい演技することがありますよね。鈴木はまさにそんな感じでした。FSも期待したいです。
2位はレオノワ。強い表現の意思。暑苦しくもマイウェイを突き進む表現。レオノワのいいところがどんどん出てきました。楽しかった。これだからレオノワはおもしろいです。西のフラットちゃん、東のレオノワですね。FSもよろしく頼みます。
3位は浅田。アクセルのミスだけでしたかね。3Aなら1位、2Aなら2位いけてたかも。しかし浅田にとってもGPSがピークになるわけじゃないですし、収穫があればそれでいいような。それよりすごいプログラム、すごい滑りは相変わらずでした。あんなに精力的に動いて、光る汗!あふれるパワー!的なシェヘラザードははじめてみました。それを納得させるのが完璧超人の滑りです。すてきでした。
4位はゲデバニシビリ。ジャンプのミスがなければこれくらいにはこられますよね。長らく苦しんできたジャンプに改善の兆しが。サンキューオーサー。その調子でジャンプをものにできれば。5位はワグナー。どんどんSPの雰囲気がかわいくなってきてます。しかしFSは本来のガッチャマン的な、カンムリワシのアシュリー的な猛禽スケーティングがみられるでしょう。
刈屋っちとジュンジュンのコンビはもう安心の一言。刈屋さんの曲紹介からジャンプまでの間合いがなつかしく、また安心と信頼を生みだすあの間合いでした。うれしいです。だからNHK杯はすばらしい。あの間にフィギュアスケート実況のすべてが詰まっているといってもいいでしょう。

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フィギュアスケートグランプリシリーズ2011 NHK杯(1):女子シングルSP への2件のフィードバック

  1. えりこ のコメント:

    松さん、早々の記事ありがとうございます!
    個人的にはコルピ様の怪我の調子が心配でしたが、うっとりなセレブオーラが見れてホッとしました。
    NHK杯、実況と解説がやはり完璧ですよね。
    ひょっとしてサイトの観戦講座も八木沼さんが監修してるんじゃないでしょうか?
    ちょっと素人な疑問なんですが、試合の開催順って男子が先じゃありませんでしたっけ?
    なんか今年は女子からだなぁって。
    まあ決まりなんてないのでしょうがトリは女子FPじゃなくて調子狂うなぁって(笑)

  2. マイク松 のコメント:

    えりこさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
    セレブの調子はまずまずでよかったですね。もともと調子の波があんまり激しくないところもセレブなのですが。
    僕はだいたい男子の方が開催順はあとになる印象があるんですが。たぶん盛り上がり的にはどっちでもおっけーだとは思うんですけどね。
    昔は結びの一番でプルシェンコがばっちり横綱相撲を演じてくれたりしていました(笑)

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