世界フィギュアスケート選手権2012(8):アイスダンスFD

今日もホモフィーにいってきたマイク松ですこんにちは。今日は富井のお友達もいっしょに観戦したので、1塁側に座ったのですが、2階席にも応援団の人がいることをはじめて知りました。今までどんだけ3塁側でゆるゆる観戦してきたかがわかりますね。
さて今日はゆるゆるみていられないアイスダンスFD。すごい楽しみです。

世界フィギュアスケート選手権、アイスダンスFD。実況は小林さん、解説は藤森さん。
スペインのサラ・ウルタード&アドリア・ディアス。なんとかFDに進出できました。「トリスタンとイゾルデ」。ウルタードがキャメルスピンしているときにディアスにエッジが当たりましたが、そのままCuLiにいきました。大丈夫やったんかなあ。CiStは距離も近いし、表現しようとしているのがいいですね。ダンススピンはとてもスムーズ。SlLiは難しいポジションでディアスが上にのってます。意欲的なカップル。RoLiは竹とんぼシュート状態。そしてSlLiはポジションがきれいでした。ツイズルは第2ツイズルがちょっとあぶなかった。MiStはちょっとスピードがなくなりましたが、最後までがんばりました。リフトは得意そうだし、ステップがよくなれば結構上に行きそう。そうそうロウゾンがコーチなんですよね。123.12。
オーストラリアのダニエル・オブライエン&グレゴリー・メリマン。こちらもFDぎりぎり進出。「イン・ザ・ムード」「ムーンライト・セレナーデ」「シング・シング・シング」。DiStはスタンブルがあって遅れてしまいました。がんばれ。ツイズルはなんとか。RoLiはパワフル。ダンススピンも落ち着いてできてます。ここから挽回や。CuLiはしっかり。CiStはまだ慎重にしてます。StLiは曲の雰囲気にあったいいリフト。DiStは曲に乗せてがんばってます。RoLiまでもう少し躍動感がほしかったですね。112.23。オーストラリアを引っ張ってください。あーあれ転倒にとられるのか。
ウクライナのショバン・ヘッキン=ケネディ&ドミトリー・ドゥン。「パリのノートルダム」。ツイズルはしっかりいけてますね。それから曲に合わせてRoLi+RRoLi。曲表現がいいですねー。DiStはちょっとスピードが遅れてるか。ダンススピンはポジションがきれいです。ドゥンのダンスの腕がいい。一体型のカップルですね。RoLiもヘッキン=ケネディのポジションばっちり。CiStのステップがもっとよくなったら、上位で戦えるカップルになりそう。終わってガッツポーズ。128.75。シーズンベスト更新。2人ともめっちゃうれしそう。チャイトもうれしそうです。
アゼルバイジャンのユリア・ゾロビナ&アレクセイ・シトニコフ。昔はロシアの選手でした。自由でいいな。入れ替わりのステップがスピードがあってかっこいいです。ツイズルもスピードがあります。SlLiはすばらしいエントランス。シトニコフがリフトしながら鳩みたいに首を動かしてました。CiStも雰囲気がでてる。エレメンツ間もしっかり表現。前衛的な表現はダンススピンにも表れてます。CuLiはノーハンドで難しいポジション、そのままRoLiにつなげています。CuLiも超絶エントランス。これはすごいな。スピードもあるし。DiStにもしっかり曲調にあわせた、無理のない表現がすてきです。そして最後はStLiでゾロビナが腰にしがみついてました。すごい表現力!コンテンポラリーな要素を随所に入れながら、すごく前衛的な表現でした。かっこいい。126.57。もっと出せとブーイングがでていました。でかい落合カントクみたいな人がいると思ったら、ズーリンでした。
リトアニアのイザベラ・トビアス&デビアス・スタグニャス。落とし物を拾ってスタート。「レッツ・ツイスト・アゲイン」「オンリー・ユー」「トゥッティ・フルーティ」。ツイズルは少しずれてましたねー。おもしろい動きで持ち直す。CiStは深いエッジワーク。ダンススピンもてきぱき。SlLi、SlLi+RoLiも無難にこなしていますね。DiStは曲のアップテンポをよく表してました。でもやっぱり順番が悪かったか。124.07。
中国のシントン・ファン&シュン・ジェン。衣装が新しい仮面ライダーみたいですね。「リベルタンゴ」ほか。ツイズルはスピードもあってとてもいいですね。今度は実力出せました。真空とびひざみたいな入りからSlLi+RoLiの超絶コンビネーションはかっこよかったです。科学忍法の域に。しかしCiStではがっくりスピードが落ちますね。やはり課題になるか。CuLiはストレートかカーブかはっきりしない。ダンススピンは回転速度が落ちてしまいました。やっぱりリフトはいけますが、ほかのエレメンツの質を高めていかないとですね。130.27。
カナダのカリス・ラルフ&アッシャー・ヒル。タンゴのプログラム。ツイズルは円を描くような構成でかっこいいです。CiStは歯切れのいいエッジワーク。タンゴっぽい雰囲気出せてますよ。エレメンツ間もとても意欲的な動き。RoLiは激しいバリエーション。すばらしい空中姿勢ですね。ヒルのホールドも安定してます。StLiへの入り方もとても工夫されてます。さすがNo.3とはいえカナダですね。ダンススピンもタンゴのポーズをしっかりとってる。SlLiもホールドがとても安定してます。DiStの終わりにタンゴのポーズで雰囲気を出してます。RoLiでフィニッシュ。これはよくできてましたね!途中からポーズのバリエーションが減ってしまいましたが、よく表現ができていたと思います。129.55。また観客がブーイング。フランスは「9人のジャッジより1万人の観客の目の方が正しい!」とかいってるそうです。
ドイツのネリ・ジガンシナ&アレキサンダー・ガジ。「ロミオとジュリエット」。欧州選手権ではガジおじさんが大きく転倒したらしいので、今回は慎重でした。ツイズルもCiStも慎重です。ダンススピンの間にとんとんってステップが入ったようだったけど大丈夫か。SlLiのポジションもいいですね。SlLiもう1つもポジションをがんばってます。なんかプログラムをみていて最後切腹しそうだなと思ってしまいます。DiStからRoLi、CuLiで大きく盛り上げて、最後ガジおじさんが毒を飲んで、ジガンシナが切腹でフィニッシュ!あー。切腹というか心中ものという感じでした。でもミスはなくできました。141.36。心中したかいがありましたね。
イタリアのロレンザ・アレッサンドリーニ&シモーネ・ヴァトゥーリ。プッチーニ「トスカ」。ダンススピンから入ります。滑りもスムーズ。SlLiはヴァトゥーリのホールドが安定してます。腕っぷしをみせますね。CiStはもっとスピードがほしいけど、曲にはよくのってますし、解釈もしっかりできてます。ツイズルはちょっとずれたか。DiStも滑りがのびていってほしい。SlLiも曲の盛り上がりにフィット。最後のSlLiも片手一本で支えてました。お互いのよさがあるので、そこをもっと融合させてもいいですね。しかしスカリがコーチになってるんですよね。あのホールドの安定感はそこからか。126.89。あとヴァトゥーリのまゆげがすごすぎる。
イギリスのペニー・クームス&ニコラス・バックランド。エルビス・プレスリー・メドレー。ツイズルはちょっと短かった。クームスのけがが影響してるのか。SlLi+RoLiはダイナミックで、変化に富んだリフトになりました。そのあとちょっとつまずいてますね。DiStもリズムカルで躍動感もあります。RoLiは回転が速い!CiStは1歩ののびがありますねー。やっとこういうエッジワークで物語が作れるカップルになってきた。CuLiはちょっとぐらぐらした。あぶない。ダンススピンの構成もいいです。小リフトでフィニッシュ。しっかり物語が作れましたね。けががなおればもっとよくなるでしょう。おだいじに。キスクラでぬいぐるみを使って小芝居をする2人。やるな。129.31。
アメリカのマディソン・ハベル&ザカリー・ダナヒュー。ジョー・クッカー「アイ・プット・ア・スペル・オン・ユー」。黒ずくめですが曲によくあった衣装。CuLiはダイナミックなバリエーション。ダンススピンもてきぱき。CiStは少し乱れたところありましたね。ツイズルはセカンドでずれてしまいました。DiStは入れ替わりと上下の動きがかっこいい。ダナヒューはほんとダンスもうまいし、ホールドも安定してますよね。ハベルがのびてくれば、アメリカのアイスダンスでもやっていけそう。SlLi+RoLiもてきぱき。ハベルがちょいちょいミスってますが、SlLiのポジションはよかったです。がんばれハベル。143.95。
ロシアのエカテリーナ・リアザノワ&イリア・トカチェンコ。トカチェンコは食中毒でわりと大変なんだそうです。がんばれ。スピリドフ「吹雪」より「ロマンス」。ダンススピンは衣装もきれいでポジションが映えますね。DiStのエッジワークも雰囲気出てます。問題はリフトですね。入れ替わりの動きからSlLi。大変そうな体勢ですががんばってます。ツイズルは少しずれました。RoLiは激しいローテーション。すごい。CiStは少しスピードが落ちたか。しかしRoLiは上下しながら回転という大変さをトカチェンコがんばってます。CuLi、SlLiと連発してフィニッシュ。がんばりました!おなかいたくてリフト失敗するかと思いましたが、なんとかもちこたえましたね。トカチェンコがんばりました。誰が滑ってもいい曲なので、もっと独創性がほしかったと藤森さん。期待のカップルだけにそういう注文も出ますよね。リアザノワが不思議なぬいぐるみをもらってる。144.43。
イタリアのアンナ・カッペリーニ with L。「ラ・ストラーダ」。スムーズなエッジワークからツイズル。CiStもエッジワークがほんとなめらかになってる。No.1カップルになるとやっぱうまくなるんですかねー。CuLiはカッペリーニちゃんをフィーチャーしたポジション。DiStもスピードあります。RoLiもいいぞ。少し曲がかわってテンポが落ちてますね。SlLiはスピードがある。RoLiはポジションもよかったし、曲全体を大きなミスなく演じましたね。よしよし。160.62!がんばりましたね。
デロベル・シェーンフェルダーがいる!全然変わってないシェーンフェルダー。またみたいなー。
ロシアのエカテリーナ・ボブロワ&ドミトリー・ソロヴィエフ。「ワルプルギスの夜」。スカートで顔が隠れた状態でSlLi。うーん。ツイズルは2つめはもうちょっと伸びてほしかった。CuLiはボブロワのポジションがすばらしいです。CiStも音楽の優雅さをよく表してますし、ダンススピンのバリエーションはさすがロシア。DiStはちょっと個性的じゃない構成ですね。SlLiとRoLiを連続でかましてフィニッシュ。動きの大きないいプログラムですし曲もよかったですが、いまいち印象に残りづらい演技になりましたねー。プログラムが古いと実況陣はいってるみたいですが、どういうことなんだろう。ホフロワ・ノビツキーの方が斬新だったというのは富井と同意見でした。150.75。
アメリカのシブタニ兄妹。きました。グレン・ミラー・メドレー。音楽にしっかりあわせてくる持ち味はさすが。ツイズルは高速ツイズルのはずでしたが、エレメンツになりませんでした。これは痛い。しかしSlLi+RoLiはすばらしい構成。ダイナミックにして全然ホールドがゆるぎませんね。ダンススピンのポジションもいいし回転が速い。CiStはのびやかなエッジワークで全然スピードが落ちませんね。CuLiは降ろし方がスムーズなのが好きです。DiStも見事なエッジワーク。つなぎの部分の振り付けもユニークですね。RoLiは今日一番の高速ローテでした。うーんとにかくツイズルがもったいないですね。ニースの氷のせいだと思いたい。残念。144.72。お通夜キスクラ。
アメリカのメリル・デイヴィス&チャーリー・ホワイト。「こうもり」。このカップルの「こうもり」はすごい期待したいです。演技が始まってすぐノエビア姉さんのところにかけてくるホワイト。それだけで物語の始まりです。最初からとにかく音楽との調和が、シンクロ率がすごい。SlLiも全然安定してるし、CiStもまったくエレメンツという感じがしない、音楽にしっかり寄り添った演技というかエンターテイメント。ダンススピンのポジションもそのために作られた音楽かのようなぴったり。場内から途中で手拍子が。とにかくどこまでも音楽にあわせて。RoLiのポジションもホールドも完璧。そりゃプラス3つくわ。そして高速ツイズルもそういう音楽の箇所かのようなジャストフィット。ちゃんとスローパートの表現も2人の関係性を描き出してるし、実況陣も黙ったままです。CuLiからDiStにかけてどんどん音楽が速くなっていきますが、それも2人にとっては願ったり叶ったり。超絶RoLiから最後のフィニッシュまで、緻密にして大胆。ノーミスで演じきりました。ベリッシモでした。いやーいいものみせてもらいました。178.62。
カナダのケイトリン・ウィーバー&アンドリュー・ポジェ。上を追っていきたいですね。「ジュ・スイ・マラード」。これはすごく2人の関係を緻密に描いてますね。CiStの視線の合わせ方もいい。ポジェの演技もいいですね。ダンススピンは2人のポジションがそれぞれいいし、2人あわさってもいい。RoLiもダイナミック、CuLiもバリエーションが曲に寄り添うよう。DiStもあっという間。ツイズルもよくあわせてますねー。RoLiの迫力はでかいポジェのホールドあってこそ。SlLiもウィーバーの気迫が感じられました。最後まですごいテンションで演じきりました。これはよかった!フランスの観客もすごい見入ってましたね。フランスのシャンソンということでやはりよくわかるんでしょう。コーチも涙ぐんでました。ウィーバーもひざをすりむいてもがんばりましたね。カナダのNo.2カップルとしての貫禄が出てきました。No.1は確かに強い。でもこいつらにもこいつらなりの仕事があるんですよね。166.65。ガッツポーズでました。
フランスのナタリー・ペシャラ&ファビアン・ブルザ。もうすでにミイラのかっこうしている応援の人もいます。フラワーガールたちも大興奮。「パッション」ほか。CuLiのポジションは相変わらず引きつけますね。すごい。CiStも振り付けの一部のよう。それは前提として、随所に表現を盛り込んでます。SlLiはエントランスにすごい工夫。ミイラダンスで場内大盛り上がり。ミイラツイズルもベリークリーン。でも緊張してますねー。がんばれ。2つめのSlLiもほんとにモニュメントのよう。最後にRoLiも付け加えて。それにエレメンツ間の演技がほんとすばらしい。DiStもミイラポーズがうまく織り交ぜられていますね。ダンススピンもテーマを表現。音楽変わってもっと盛り上がる。リンキングフットワークでここまでできるんですね。最後のユニークな締めまで、ミスありませんでした。僕も実況陣と同じで、どこかでミスるんじゃないかと思ってましたが、今日は最後まで大丈夫でした。ほっとしました。そしてすばらしい演技でした。ウィーバーが祝福にきていました。すごい緊張してたんだと思うんですが、ブルザもぐったりしていました。173.18。パーソナルベストでました。
ロシアのエレーナ・イリニフ&ニキータ・カツァラポフ。「アヴェ・マリア」。RoLiは音楽にあわせたゆったりとした回転。すごく集中ありますね。CiStはもっとのびやかにきてほしいです。RoLiは盛り上がりに合わせて豪快なスピン。ツイズルは円を描く構成。スピードもあるけどCuLiはゆっくりになりました。ダンススピンのポジションはおもしろいですね。DiStからSlLiまでテンション高く演じきりました。がんばりましたね。しっかりテンションを維持できたのはよかった。振り付けはエレメンツ間の表現が独創的であってほしかったです。モロゾフがんばれ。161.00。
最終滑走はカナダのテッサ・ヴァーチュー&スコット・モア。すでに演技に入ってますね。「パリの恋人」。一気にゴージャスな雰囲気を作り出してから、ステップに入るともうトップスピード。DiStはLv.4だそうです。のびもあるし、なにげにツイズルも入れてありますね。音楽との調和も完璧だし、ツイズルも音楽にぴったり。ダンススピンも入り方がかっこよすぎ。そして曲表現もとにかく工夫に満ちてます。目線の使い方もすばらしいし。CiStもエレメンツであることを感じさせない技術。とにかく最高峰の技術なのに難しいことしてないように思えるのがさすがです。強烈なRoLiと優雅なステップのメリハリでみせます。SlLi+RoLiは映画のラストシーンのような重み。場内を大きな多幸感に導いてフィニッシュ。いうことないです。これだけのハピネスを演技で出せるのがヴァーチュー・モアだし、アイスダンスの魅力でしょう。182.65。
○最終順位:(山脈的に)
1. ヴァーチュー・モア山脈
2. デイヴィス・ホワイト山脈
3. ペシャラ・ブルザ山脈
4. ウィーバー・ポジェ山脈
5. イリニフ・カツァラポフ山脈
6. カッペリーニちゃん山脈(L)
優勝はヴァーチュー・モア。SDもFDも1位。デイヴィス・ホワイトは2位ですがすごいいいプログラム。3位のペシャラ・ブルザもついに表彰台。ウィバー・ポジェもがんばりました。いやーでもほんとにいい戦いでした。

カテゴリー: フィギュアスケート パーマリンク

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