オープニングではカー姉弟が登場、ストリートファッションに身を包んだたくさんのスケーターも周りにいるのがイギリスっぽい。振り付け・プロデュースはロビン・カズンズだそうです。解説は杉田さん、実況は小林さん。
世界選手権常連のサフチェンコ・ソルコビーがサフチェンコの怪我のために欠場、川口・スミルノフはスミルノフが盲腸で欠場と少し寂しいですが、世界選手権でも上位に入る選手が多いのがペア。今大会、一番の見所に期待したいです。
フランスのジェームス・シプレー。ジェームスはカナダ生まれの24歳と20歳。「ロクサーヌのタンゴ」。ダブルツイストですが、オッケーですね。3Tも成功。3SThもオッケー。リフトも難しい。デススパイラルもいいですね。ステップはもう少しスピードがあるともっと見応えがありますが、変化のあるいいステップと杉田さん。いやー、いいですね。51.81
フランスのポポワ・マッソー。ポポワがロシア生まれの18歳。マッソーは22歳。フランス国内チャンピオン。フランス女子はいないのかなあ。ダブルツイストだけど、高さがあります。3Tは慎重に跳びました。3SThは幅がありますね。リフトからのランディングが独創的。CiStも独創的でおもしろいですね。ペアスピンも回転が速くていいですね。去年の6月に組んだばかりにしてはすごい。53.91。
イスラエルのモンタルバーノ・クラシノポリスキー。「アサシンズ・タンゴ」。ダブルツイストはさっきの組と比べると高さはないけど成功。3Sは女性が転倒。スパイラルから3LoTh。ペアスピンはなかなか素敵。SlStはちょっとばらばらに見えてしまいますね。デススパイラルの入り方がおもしろいけど、少し短いような気が。コーチは先日スターズオンアイスでもお見かけしたイナ・キョウコさん。美しいですね。41.69
ベラルーシのバキロワ・カミリュンチュク。19歳と24歳。ジプシーミュージック。ダブルツイストはまずまず、3Sは成功。3SThもオッケー。リフトは回転できなくて途中で下ろしてしまいました。SlStもちょっとしょんぼりしてしまった感じ。デススパイラルは女性の体勢がどうかなあ。ペアスピンもしょんぼりかん漂って、最後のポーズもアジャパーみたいな感じになっていました。39.06
イギリスのケンプ・キング。すごい歓声です。ベテランですよね。「無伴奏チェロ組曲第一番」。トリプルのツイストはランディングがもう一つ。2Aは女性がステッピングアウト。3LoThは見事に決まって歓声がひときわ大きくなりました。デススパイラルはさすがベテランの美しさ。個性的な入り方のリフト。SlStはよく揃っていますね。最初ははらはらしましたが、しっとりとまとめました。45.75
ドイツのハウシュ・ウェンデ。「ジョン・マイルスの音楽セレクション」。ダブルツイストは音楽の盛り上がりに合わせて。スロージャンプは高さがあるけど手をついてしまって残念。3Tも男性が手をつきました。SlStは途中で小さなリフトが入ってエキシみたい。スピンはまずまずかなあ。リフトは降り方が難しい。54.03
ロシアのボロソジャル・トランコフ。優勝候補。映画「デアデビル」より。トリプルツイストはすばらしい!!3Tも完璧です。3FThは手をついてしまいました。リフトもボロソジャルの身体能力を生かした難しい形。SlStも音楽に合わせて変化のあるステップ。デススパイラルもきれいですねえ。ペアスピンも回転が速い。あー、もう世界チャンピオンになるのも時間の問題ですね。100%のできではなかったですが、すばらしかったです。72.80
ロシアのストルボワ・キリモフ。ロシア選手権は2位。「ボレロ」。ダブルツイストは普通でしたが、3FThが流れのあるすばらしいジャンプ。3Tもユニゾンがすばらしい。SlStもボレロの曲想にあったいいステップですね。難しい入り方からのリフトもストルボワの身体が柔らかい。デススパイラルもいいですね。ペアスピンの形も複雑。最後までスピードがあって良かったですね。これが本当は代表に入らなかったぐらいなのでロシアのペアはレベルが戻ってきましたね。58.66
イタリアのベルトン・ホタレク。ラテンっぽい衣装。素敵ですねえ。「ハーレム・ノクターン」。3Tはスピードがありますね。リフトもきれいです。3LoThもきれい。ペアスピンも身体が柔らかい。SlStもすごく雰囲気が良かったのに、男性が転倒。うーむ残念。デススパイラルはちょっと体勢が低いかな。残念、無念。すごくかっこいいプログラムだったんですけどね。54.38
ドイツのファルトマン・ヴァンクリーブ。ファルトナーはお母さんが日本人だそうで、佐藤信夫先生に習ってたこともあるそうですよ。「サラバンド」。3Tは音楽にも合って見事。ダブルツイストは高さは十分。3SThは両足。リフトはまずまず。ペアスピンは上手ですね。SlStは男性のエッジがちょっと浅いような気がしましたが。デススパイラルは短かったような・・・。52.00
ロシアのバザロワ・ラリオノフ。「トスカ」。3Tはいいですね。高さのある見事なトリプルツイスト。3FThは低い体勢になりましたが、持ちこたえました。きれいなデススパイラル。ペアスピンも回転も速いしポジションも難しい。複雑な入り方のリフト。降り方もきれいですね。SlStもいいですね。お人形のようなバザロワがちょっとづつ個性的になってきて目立つようになりましたね。杉田さんはエレメンツの前に待つようなところがなくなったらもっと良くなるとのこと。66.89
1 ボロソジャル・トランコフ(ロシア)
2 バザロワ・ラリオノフ(ロシア)
3 ストルボワ・キリモフ(ロシア)
4 ベルトン・ホタレク
5 ハウシュ・ウェンデ
6 ポポワ・マッソー
ということで、SPはロシアがメダル独占。といってもベルトン・ホタレクは限りなく3位に近かったので、3位争いの行方は混沌としていますが、ボロソジャル・トランコフ、バザロワ・ラリオノフの1位2位はもう決まりでしょう。
ボロソジャル・トランコフはこのふたりにとって(特にいつもつまらなそうだったトランコフ)今までのトリノオリンピックやバンクーバーが何だったんだろうかと思うぐらいすばらしいペア。サフチェンコ・ソルコビーに限りなく近いペアですね。バザロワ・ラリオノフはジュニアから禁止薬物で2年間出場できなかった頃も知っているだけにどんどん上手くなっているのがうれしいです。
ストルボワ・キリモフももちろんすばらしかったけど、ベルトン・ホタレクはメダルのチャンスだけにがんばってほしいところ。ペアの雰囲気の素敵度で行くと1位をあげてもいい。ハウシュ・ウェンデはドイツの底力を見せつけ、ポポワ・マッソーはこれからフランスがペア王国になっちゃうんじゃないかと予感させるデビューを飾りました。フランスは団体戦にかけているのかな。
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