北京オリンピック:フィギュアスケート アイスダンスFD

テレビみる時間がなくて困るマイク松ですこんにちは。もう十分に寝ないと生きていけないので、よふかしとか徹夜とかは無理。その上明日は死ぬほど長い会議。オリンピック期間中は紛争と会議はなしにしてほしいです。

フィギュアスケートはアイスダンスFD。むちゃくちゃたのしみです。

フィギュアスケート、アイスダンスFD。実況は三上さん、解説は宮本アニキ。

ウクライナのアレクサンドラ・ナザロワ&マキシム・ニキーチンから。「バックステージ・ロマンス」。最初に軽いリフトからツイズル。ツイズルはあってたし間の動きもよかったです。スライディングムーブメントは両方調和してる。というか曲がめちゃ歌いまくっています。これガガ様の「バッド・ロマンス」だな。SlLiは難しい動き。ちょっと詰まった。歌が気になりすぎて演技に集中できないわ。SeStはじっくり。CuLiはなかなかみられないポジション。ニキーチンがんばってますね。RoLiもいいし、ダンススピンの入り方もよかったです。コレオステップはしっかり会場を盛り上げてました。コレオリフトでフィニッシュ。このプログラムすごいです。もっとうまいカップルが滑ったらすごかったかも。162.87。

アルメニアのティナ・ガラベディアン&シモン・プルー=セネカル。「オータム・リーブス」ほか。ダンススピンから入ります。安心するわ普通の曲で。OfStからよく調和してます。ツイズルは雰囲気にもよくあわせてますね。CiStはリンクいっぱいにいい物語を表現してます。StLiはちょっとあぶなかったですが持ち直しました。王道のプログラムいいですね。コレオスピニングムーブメントからSlLi+RoLi。終始安定しながら、じっくりみせてました。コレオステップからコレオスライディングムーブメントでフィニッシュ。アルメニアは大事に育ててほしいカップルですね。167.03。

ジョージアのマリア・カザコワ&ゲオルギー・レビア。「ダミー」ほか。人形っぽい入り雰囲気作れてるし、それを引き継いだStLiはとても独創的でした。ツイズルはずれてましたがなんとか。SlLi+RoLiは安定してました。レビアのホールドしっかりしてます。SeStはまずまずのスピード。コレオリフトからOfSt。もっと演技にメリハリがほしいですね。ちょっと単調になってきた。最後はダンススピンでフィニッシュ。これからのカップルですが、オリンピックがいいきっかけになるといいですね。164.33。

チェコのナタリエ・タシュレロヴァ&フィリップ・タシュラー。「オブリビオン」ほか。コレオスピニングムーブメントはおもしろいポジション。CuLi+CuLiはじっくりみせられていいですよね。滑りもよく滑ってます。OfStもてきぱき進みます。CiStはぐんぐんよく滑る。なんか今までのとはほんと滑りが違いますね。ツイズルはまずまずStLiも工夫されたポジションですね。Dsかと思うくらい。スライディングムーブメントからダンススピン。妹ポジションがんばってます。コレオステップで盛り上げてフィニッシュ。滑りはいいだけにもっとのびていきそう。168.32。

フィンランドのユーリア・トゥルッキラ&マキアス・ベルスルイス。「ワイルド・サイド」ほか。落ち着いた入り。いい雰囲気からStLi+RoLiをつなげてきます。これはいいですね。ツイズルは演技しながらきっちり決めてます。OfStはしっかり関係性をみせてます。SlLiは難しくなくても音楽にあう方が大事。MiStはベルスルイスもぐんぐん滑って、しっかりホールドもしてます。曲との調和がよく考えられてます。ダンススピンも。コレオリフトやコレオステップでアピール。コレオスライディングムーブメントでフィニッシュ。これはいいプログラムをしっかり演じましたね。もっとのびていきそう。173.88。

ポーランドのナタリア・カリシェク&マキシム・スポディレフ。「ハート・クライ」ほか。SlLiは情熱的ポジション。OfStからスピードあげていきたいですね。コレオステップですごいおもしろい首の動きがありました。いいぞ。つなぎのステップからツイズル。間の動きはよかったです。ダンススピンは回転速い。コレオツイズルからRoLiは片足ホールドもありました。MiStはときどき独創的なステップがある。だいぶスピードが落ちてきた。StLiからコレオスピニングムーブメントでフィニッシュかと思ったら最後倒れてしまいました。もったいなかった。167.31。

ROCのディエナ・デビス&グレッグ・スモルキン。「ムーラン・ルージュ」より。StLiからRoLiにつなげました。これは期待できる演技。さすがですね。きびきびしてます。ツイズルは大きな動き。コレオステップはしっかりアピールする作り。OfStは表現もなんか必然性がある。エレメンツだから入れるんじゃなくて。CiStは見栄えがするし、表現の部分とのバランスはある。ダンススピンはイグジットがよく考えられてる。CuLiは大きな実施。コレオリフトでフィニッシュ。最後スピードが落ちてきましたが、おもしろくみられました。179.82。

カナダのマージョリー・ラジョワ&ザッカリー・ラガ。「ブルー 初めての空へ」より。鳥をイメージした振り付けだそうです。StLiはすごい難しいポジション。RoLiにつなげてます。DiStはすごい明るい表情で滑ってます。そうそう、こういう明るいプログラム待ってました。なんか今までしばらく暗かった。OfStは演技の中でわからないくらいなじんでた。ツイズルはしっかりあわせてました。移動距離もあった。コレオスピニングムーブメントからCuLiはポジションもいいし入り方もすばらしかった。ダンススピンはこれも入り方がダイナミック。勢いを感じます。コレオステップでさらに盛り上げながら、最後まで楽しく演じきりました。よしよし!スタンドでキーガン・メッシングが応援団長になってました。さすが。181.02。

中国の王詩げつ&柳きん宇。「カン・フー・ピアノ」ほか。ダンススピンから入ります。音楽にあわせたいい雰囲気。質が高いです。OfStもそれを引き継ぎながらぐんぐん滑ってます。ペアっぽいダンスアピールを入れつつ、DiStは大きくリンクを使ってます。ツイズルは開脚ポジションでも安定。CuLiは降り方もよかった。コレオステップはもっとペアっぽくなった。SlLi+RoLiは移り変わりもよかったです。中国らしいペアっぽさを武器にしてますね。よかったです。184.42。

アメリカのケイトリン・ハワイエク&ジャン=ルック・ベイカー。ショパン・メドレー。徐々にスピードにのせていきます。OfStは最初にもってくるのが効果的。ツイズルは間の動きもよかったしユニゾンはばっちり。ダンススピンはきれいなポジション。CuLi+CuLiでしっかり印象的なポジションをアピール。DiStはちょっとメリハリがほしいですね。いい演技ではあるんですが。コレオスライディングムーブメントからStLi。ちょっとじっくりやってもいい。コレオステップからコレオリフトまでももう少し変化があればよかったです。189.74。しっかり技術が評価されてよかったです。

イギリスのライラ・フィアー&ルイス・ギブソン。「ライオン・キング」より。みるからにライオン・キングです。CuLiは入り方がダイナミック。すごいな。CiStはステップをじっくりみせながら、曲の世界観にフィットしてる。スピードもある。OfStは終わって軽くスピンしてます。ダンススピンも曲の切り替わりに効果的に入れてます。ツイズルはぐんぐん進む。StLiからRoLiにつなげてます。加速する作りが見事。コレオステップはしっかり盛り上げる。表情もいいですね。コレオスライディングも効果的。CuLiのコレオリフトでフィニッシュ。すばらしい世界観!これを待ってました。191.64。

スペインのオリビア・スマート&アドリアン・ディアス。「マスク・オブ・ゾロ」より。スペインは大事なところでゾロもってきてますよね。入りのポーズが印象的だし、StLi+RoLiの流れも緊張感ありますね。ツイズルは印象的な音楽で入れてます。プライドを感じますね。CiStはフラメンコで。絶対ここは譲らないという気概がある。コレオスライディングからOfStもスマートの表情がいい。世界観を作りながらホールドはしっかりしてます。ダンススピンもいいところで入れてます。CuLiも映画のワンシーンのよう。MiStから一気に盛り上げて、コレオリフトがまたいいポジション。最後はコレオステップでフィニッシュ!終わったあとのディアスのどやがすごい!オレはこれをやるためにアイスダンスやってたんだという感じでした。やりたいことをやるのが一番。199.11!

カナダのローレンス・フルニエ=ボードリー&ニコライ・サアアンスン。「グラディエーター」より。スピードがでてますね。SlLi+RoLiはいいつなぎができてました。移動距離も長いです。ツイズルはバランス崩しましたがなんとか。コレオステップからStLiへの入り方がうまかった。ダンススピンはポジション変化がいいし演技の流れを切らない。コレオスピニングからDiStはしっかり盛り上げているのですが、なんとか最後まで演じました。グラディエーターみがあんまりだったかも。192.35。あんまり点が出なかったですね。

イタリアのシャルベール・ギニャール&マルコ・ファブリ。「つぐない」より。ダンススピンは回転も速いし加速してます。さすがの技術。ツイズルはぱっと入れてきます。よくあってます。CiStはこれまたきれいなステップ。目が覚めるようです。1つのステップをしっかりみせるのがすばらしい。StLi+RoLiは1つの表現になってますね。曲の雰囲気をよく表してる。これですよ。コレオステップでは表現を多めにしつつ、OfStは音楽を変えててきぱき。スライディングも必然性がある。CuLiも効果的です。コレオスピニングでフィニッシュ。プログラムがアイスダンスでした。こういうプログラム少なくなりましたよね。感激しました。207.05。

カナダのパイパー・ギルス&ポール・ポワリエ。また派手な衣装。「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」。ダンススピンから入ります。しみじみみせますね。DiStはなんたる芸術性。曲の世界観を存分に、繊細にみせてきます。スピードを上げてOfSt。滑りの質も高いです。ツイズルはまずまず。CuLi+CuLiのロングリフトはうまくいかなかったかも。つなぎの部分もきれいです。RoLiはいいポジション。担ぎ上げるだけがリフトじゃないですよね。最後のコレオリフトもきれいでした。いい雰囲気は作ってましたね。204.78。

ROCのアレクサンドラ・ステファノワ&イヴァン・ブキン。「ロミオとジュリエット」ほか。こんな曲あったかなという曲からスタート。ダンススピンはステファノワのいいポジション。ツイズルは入り方に工夫。きれいなユニゾンでした。そして滑りがすばらしい。もうトップ5ですからね。DiStはなめらかなエッジワーク。ブキンしっかりリードしてますよ。17年目ですものね。RoLiはステファノワの足の長さを存分に。CuLiはスピードがまったく落ちてない。OfStは見事なステップ。もうコレオツイズルは必殺技ですね。SlLiは安定。もう完全にブキンもwith Bモードに入ってますね。スライディングでバランス崩したか。コレオステップでフィニッシュ。最後ちょっとわちゃわちゃしましたが、随所に技術感じました。205.07。1位じゃないのか。

アメリカのマディソン・チョック&エヴァン・ベイツ。ダークに振り切ったプログラムきましたね。ダフト・パンク・メドレー。宇宙人きました。CuLi+RoLiは遭遇を表してます。深遠なテーマもツイズルはばっちりあってます。コレオステップはもうダフト・パンクですね。2人がDPなんだ。コレオスライディングもレベル高いわ。ダンススピンも宇宙感あるわ。OfStのエッジの深さ!見事なユニゾン。StLiは入りもいいしこの表現よ。DiStは人類の指針を表しているよう。コレオリフトでフィニッシュ!やりきりましたね!214.63!きましたねパーソナルベスト。

アメリカのマディソン・ハベル&ザッカリー・ダナヒュー。「ドローニング」。ダンススピンはスタンダードな美しさ。滑りのスピードが速い。SlLi+RoLiはすべてに工夫。難しい構成。OfStのそろい方もいいし、2人の距離感を表現したCiStは優雅かつ静謐。コレオステップでかっこいいところもいれつつ、テンションは変わらず。CuLiは難しいけど安定。ダナヒューいいぞ。ツイズルはしっかりそろいました。コレオツイズルからコレオリフトで決めました。218.02。トップにきました。よかったね。

ROCのヴィクトリア・シニシナ&ニキータ・カツァラポフ。ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」。ペアくらい早く滑ってくるし、CuLiのポジションはすばらしいです。ツイズルはまとめてきました。滑りが速い。MiStは見事なエッジワーク。エッジだけで十二分にみせてきますね。OfStはStLiは回転が速いです。コレオスピニングからスライディングもみせてきます。もともとこういうイメージだったんじゃないかね。ダンススピンも曲にあわせてますね。コレオステップはがんばってダンス。コレオリフトでフィニッシュ。いい演技できましたね。それさえできれば結果はついてきますからね。220.51。

フランスのガブリエラ・パパダキス&ギヨーム・シゼロン。最終滑走です。「エレジー」。この最初の振り付けがほんと芸術的なんですよね。OfStから入ります。SlLiはバリエーションがやばい。四股の芸術をみているよう。ツイズルもエレメンツ感がない。しかも完全に調和。DiStだけでも作品のようです。同じルールでやってるのに。ダンススピンは回転速度あります。コレオステップはほんとに効果的。CuLiは入り方もすばらしい。RoLiはポジションチェンジしても安定。コレオリフトでフィニッシュ。この2人には金メダルじゃ足りない。もう1つ上のメダルをあげないと。ここまでの鍛錬と努力が実りました。226.98。おめでとうございます!

○最終結果:(煮込み料理的に)
1. パパダキス・シゼロンブイヤベース
2. シニシナ・カツァラポフボルシチ
3. ハベル・ダナヒュービーフシチュー
4. チョック・ベイツクラムチャウダー
5. ギニャール・ファブリスペッツァティーノ
6. ステパノワ・ブキンビーフストロガノフ

パパダキス・シゼロンが優勝。悲願成就よかったですね。何の文句もない。金のメダルとかで申し訳ないという感じでした。シニシナ・カツァラポフは2位。十分です。ハベル・ダナヒューも念願の3位。よかったです。チョック・ベイツはやりきったからだいじょうぶ。やりきったメダルをあげたい。ギニャール・ファブリはすばらしいFDで順位をあげました。ステファノワ・ブキンは十分に上げられなかった。

あとスペインのスマート・ディアスがよかったです。勝負プログラムを存分に演じて楽しませてくれました。同じく表現系のフィアー・ギブソンとともに、楽しめたプログラムでした。

どうもコレオ系のエレメンツってアイスダンスの性質を変えてる感じしますよね。まだリフトが多くて大変みたいなときの方が、ステップで勝負する部分は強かったように思うし。勝負のコレオステップとかいわんでも、普通のステップがみたい感じもします。アイスダンスなんですから。パパダキス・シゼロンの演技をみたら、やっぱりそう思いました。

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