イデ隊員死去。なんと…突然で驚きました。ご冥福をお祈りいたします。「小さな英雄」での演技は本当に考えさせられるものでした。ウルトラマンが今でも続いているのは隊員が登場しているからで、科学特捜隊がすばらしかったからだと思います。
さて、今日MLBでオータニさんは移動日でした。こういうときは神ってるトゥトゥゴーさんの試合をみたかったのですが、なぜかNYY@ATLの試合でした。
ところでATL(ブレーブス)の先発はイノア。ご存じですか。以前とりあげたのですが、イノアは自分のだめなピッチングに怒り、ベンチを殴って骨折してしまったのです。いわゆる「利き手はやめろ」ですね。今頃ようやく骨折から復帰したのですが、NYYを結構いい感じで抑えていました。いいピッチャーです。
レジェンドスギウチさん、パットン、そしてイノア。結構いいピッチャーがそろってるじゃないですか。そこからこういう仮説が成り立ちます。
「ベンチを殴るピッチャーはいいピッチャーになる」
要はいらだって殴って骨折するのがいけないのです。ベンチを殴るという行為がピッチャーの成長を助けるなら、それは祭り化するしかないでしょう。フォルス・スタート商会が提唱する「利き手はやめろ祭り」です。
1. 由来からきっちり
利き手はやめろ祭りの由来は上記の通りです。さらに詳しく知りたい方は、弊社が研修を提案したこちらの記事をごらんください。由来をしっかりしたところでそこから利き手はやめろ神社を建立し、両手をぐるぐる巻きにしたスギウチさん像をご神体として設置します。スギウチさんがベンチを殴って骨折した12/16が神事の行われる日です。ちょうど野球もオフシーズンでいいですね。
2. 神事1:御渡り
血気盛んな地域の若者が、両手をぐるぐる巻きにした状態で、スギウチさん像を神社から地域の広場まで御神輿で運びます。道の両側の住民や観客は、お湯(寒いから)を浴びせながら、「利き手はやめろ!利き手はやめろ!」とお囃子で盛り上げます。
3. 神事2:ベンチ殴り
広場に到着してスギウチさん像を安置したあとは、ベンチ殴りの神事に突入します。ここでのベンチは種類、段ボール製、ベニヤ板製、合板製です。特別なお祈り事項がある場合は、段ボールで冷蔵庫が作られます(パットンさん事案より)。
段ボール製は地域の子どもたちやお母さんたちが作ったもので、子どもやお年寄りの無病息災を願います。こちらはどんな手段で破壊してもだいじょうぶです。赤ちゃんをのせてつぶしてもいいですし、お年寄りが座ってもいいですし、お母さんが竹刀でぼっこぼこにしてもいいです。もちろん周囲は「利き手はやめろ!利き手はやめろ!」と盛り上げます。段ボールの冷蔵庫を破壊する事案は、個人の強い願いに由来するもので、会社の新事業成功や、プロポーズの成功などが願われます。
合板製のベンチは、利き手はやめろ神社の神器、王バットで破壊します。これが表向きの神事のクライマックスになります。こちらは地域の新成人、地域のリーダー的な若者たちの手で、1回ずつ殴って破壊します。新成人のこれからの飛躍、地域を背負う気持ちを祝して行われます。周囲はもちろん「利き手はやめろ!利き手はやめろ!」盛り上げます。最後は破壊した段ボールのベンチや合板製のベンチをお焚き上げして終了です。
4. 秘密の神事:裏殴りの儀式
3種類あるベンチのうち2つは使いましたが、ベニヤ板製のベンチは、原則非公開のこちらの神事で用います。神社の敷地の奥深くにあり、普段は固く閉ざされているお堂、城島堂というのですが、そこで行われる神事が、利き手はやめろ神社のもう1つの秘儀・裏殴りの儀式と呼ばれるものです。
控え室から城島堂に向かう若者たち。実はみんなプロ野球選手のたまごたちなのです。春からプロになる投手志望の選手達が集い、投手として大成することを祈願する神事なのです。高校生や社会人野球の投手はこちらではなく、表のベンチ殴りの方にいきます。なぜならこちらの神事、祈願料がすごく高いのです…。もちろん球団に払ってもらいます。
祝詞をあげ玉串を奉納したあと、選手達は城島堂に足を踏み入れます。するとそこには、球場のベンチがいい感じで作り上げられています。破壊される用のベンチ以外のところに選手達は座り、神主のお言葉を聞きます。そしていよいよベンチ殴りです。ベニヤ板製のベンチをセットし、けが防止のためのグローブをして、位置につきます。そして雄叫びをあげながら1,2,3と3発、ベンチを殴って破壊します。骨折しないよう簡単に破壊できますし、神主は「き~き~て~はぁ~や~め~ろ~」とお祓いしながらうたいあげます。これを人数分やって終わりです。メディアの取材はすべて終わったあとに行われます。
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どんなお祭りにも由緒正しい由来があるわけではなく、むしろ不思議な由来をもつお祭りも多いのです。地域も活性化し、祈願料も稼げるこのお祭り、実施してみてはいかがでしょうか。今ならコンサルタントとして富井副部長を派遣します。ご検討ください。