心底がっかりしているマイク松ですこんにちは。
デニス・テンが死んだって。そんなばかな。あいつがなんで死なないといけないのか。わけわからんです。
デニス・テンはカザフスタンのために、一生懸命がんばってきました。そんなにフィギュアスケートが盛んではなかったカザフスタンで、パイオニアとして、けがばっかりしてても決してあきらめずに、自分の滑りを追求してきたんですよ。四回転にもしっかり取り組みながら、芸術性と自己表現を忘れない、真のアーティストだったんですよ。
僕らはそんなデニス・テンが結構好きでした。けがで思うような滑りができなくても、思うような結果が出なくても、「次がんばれや」と見守ってきました。デニス・テンにとってフィギュアスケートはたんなる競技じゃない、芸術だったのです。デニス・テンであることを証明し続ける営みだったのです。競技は引退できるけど、生き方は引退できない。たとえ競技から身を引くときがあっても、生涯かけてフィギュアスケートを追求する。そしてフィギュアスケートでカザフスタンを盛り上げる。デニス・テンの滑りはそれがあるから、見るものを引きつけるのです。
そんなデニス・テンのフィギュアスケートは認められ、オリンピックで母国初の銅メダルを獲得しました。ハニューの金メダルもうれしかった、パトリックちゃんの銀メダルも(本人は納得してないかもしれないけど)うれしかった。でも僕が心底うれしかったのは、デニス・テンの銅メダルでした。そしてデニス・テンはカザフスタンの英雄になりました。あいつのがんばりが実を結び、これからはオリンピックのメダリストとして、母国にフィギュアスケートを根付かせていくことができる。そう思っていました。
日本でもたくさんのフィギュアスケート関係者がその死を惜しんでいます。みていてほんとにつらいですが、それでもデニス・テンは日本のフィギュアスケーターにとっても、遠い国のいちスケーターではなかった。あいつはデニス・テンだったんだという思いもあります。
フィギュアスケート界は、デニス・テンの早すぎる死を無駄にしてはいけない。あいつの分までがんばってほしいです。特にカザフスタンに芽吹き始めた若きフィギュアスケーターたち。こんな悲劇でデニス・テンの功績をなかったことにしてはいけない。あいつの分まで、あいつよりもいい選手になってほしいです。
キャロルおじいちゃんにもがんばってといいたい。一番弟子がこの世を去ってつらいと思いますが、それでも、次のデニス・テンを育ててほしい。それがあいつの願いだと思います。
僕らももうデニス・テンの演技をレビューできないのかと思うと本当にさみしいですが、それでもオマエより長く生きることになったから、ちょっとずつできる範囲でこのサイトを続けていきます。天国では言語は関係ないだろうから、たまにはこのサイトも読んでみてほしいです。ホンダバンっていうのはオレたちの本田武史のことなんだ。ジャパンの宇宙刑事にひっかけてあるんだよ。宇宙刑事についてはどこかで調べてください。
僕らの中でデニス・テンは、オマエはいつまでも生き続けてるから。サイト上ではスモウレスラーのコトミツキも普通に活躍してるようにみえるように。人の本当の死は、地球上でその人のことを覚えている人が一人もいなくなったときだという小説があったけど、もしそうなら、デニス・テンはいつまでも生き続ける。僕らが生きてる限り。
だからとりあえず、ありがとうっていっておくわ。ありがとうな、デニス・テン。いつかあの世で会おう。それまで自分の滑り、天国のいろんな人にみせてやってくれ。みんな見たがってるだろうから。
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最近のコメント
こんにちは。
初めてコメントさせていただきます。
こちらのブログの大ファンです。
デニス・テンさんのことは最初は何とも思っておりませんでしたが、こちらのブログの解説を毎回読ませていただいて、テンくんに対する愛情溢れるコメントから大好きになったスケーターです。
本当に残念です。
「端正な」スケーターとしては唯一無二の存在でした。これからのフィギュアスケート界に絶対不可欠の人だったのに。
このブログでもうテンくんの解説が読めなくなるのも寂しいですね。今後、彼の遺志を継ぐスケーターが現れることを祈らずにはおれません。
ご冥福をお祈り致します。
テンくんの最後のワールドの解説、お待ちしてます。
こんばんは。お久しぶりです。
マイク松さんが仰るように、テン選手が亡くなったというニュースは、「そんなばかな」ですね。
テン選手は、年齢的に、北京五輪にも出場できると思っていましたし、そうなれば、アジア男子初の4大会連続の五輪出場になるので、出場することになっていた、ロステレコム杯から、北京五輪に向かって、どのように復活していくのかを楽しみにしていただけに、本当に、残念に思っています。
テン選手のご冥福をお祈り申し上げます。
長くなります すみません
今日(23日)カザフスタン共和国大使館に 献花に行ってきました
暑かったけど 行けない距離ではないのだから 行こうと思いました
相変わらず 発達障害あるあるの支度が遅くて 横浜駅で花屋に着いたら18:00
電車諸々 到着までトータル1時間 受付は20:00まで はて大丈夫か?
どーにかこーにか 19:00すぎに到着 ε-(´∀`*)ホッ
2時間半近く並びました
夜で日差しがなかったので 多少楽でしたが 麦茶がぶ飲みしてました
祭壇の花は 乗せれば崩れそうになるほどに 積み上がっていて
どれだけ 日本の いや 世界中のフォンが 彼を愛していたのか と
カザフ語bygoogle先生(プリントしたの貼り付けさせてもらいました)
と 英語と 日本語で 書いたのは
私は あなたには さよならは言わない see you again とだけ
遠くない未来に 私も行く天国で 素敵な演技と笑顔をまた見せてね
そして いつもいつも あなたの事を 祈っているから
今までの素晴しい演技と 生き様を見せてくれて ほんとうに ありがとうと
大使館の方にも 帰りにこのような場を設けていただいた感謝と
お国の方 大使館のみなさん 彼のご家族にも 慰めや癒しが豊かにあるよう
私も お祈りしています と半泣きでしたが言葉に出来て良かったです
帰り道 まだぼろぼろしながら思ったのは
こんな事が あっていいはずがない
こんな事は もうあっちゃいけない
さっすがに立ちっぱなしで 足の裏が死んでしまったので
帰りに1人スタバ@ソイラテで献杯をしたのですが
ちなみに私には へっぽこという残念な感じの カトリックの信仰があります
(へっぽこなのは ミサの時間に起きられないため 教会に行けないという)
何かが 簡単に変わるわけでもない
世の中が 劇的にいい方向に 向かうはずもない
それでも 夏の夜空を見上げながら
祈り続けよう そう誓った
祈るたびに 彼を思う
たとえそれが 天国であったとしても
それで 彼が笑顔になってくれればいい
そしてそれが いつか世の中を つき動かす
私は それを 信じようと 決めたんだ
というのを 自分で書いて 自分で泣く
という変態行為をしておりました(ーー;)
海外の方が 献花や 葬儀に行けなかった 世界のみなさんのために
コメントを書ける トリビュートサイトを作ってくれてます
何語でもかまわないようですので お気持ちがありましたらぜひご記帳をば。
https://www.forevermissed.com/denis-ten/
とにかく こんな事が あっていいはずがない
こんな事が もうあっちゃいけない
誰もが 平穏無事で一日終わるのも 明日の命も保証なんかない
今日1日を 感謝して精一杯生き 若い命を奪われた 彼を思い祈る
そんな日々を送るように 神さまに言われた気がします
それにしても なぜ彼だったのか
なぜ 彼でなくてはならなかったのか
不条理というか 理不尽というか それだけは
どんなに祈り求めても なかなが見えてはこない感じです
あなたの演技も 表情も 生き様も 全てが デニス・テン そう思っています
ほんとうに ありがとう。
P.S 発達障害あるあるで 帰り道に家の鍵を落としました(><)
1階の部屋の窓が もう歪んでて 鍵かからないので
無理やり窓開けて 家に入りました
はてさて 何処で落としたかなあ…
書き忘れました
この件のブログやら つぶやきやら ニュースやら
いろいろ見たり 読んだりさせていただきましたが
1番ビシビシ伝わってきて 号泣してしまったのは
マイク松さんの このポストでした
重ねて ありがとうございます。
私が初めて彼の存在を知ったのは、バンクーバーオリンピックの前年の世界選手権でした。
あの時、小塚氏と織田氏が「テンくんに負けた~!」「僕も負けた!」と言っていたのが印象に残っていって…。
うんうん、悔しいけど、あのFSは良かったよなぁ~と思ったことでした。
フィギュア大国ではない国から、こんなに素敵な選手が出てきてくれたことが嬉しくて…。
サービス精神も旺盛で、チュチュを着て白鳥なんかも踊って、みんなを楽しませてくれましたね。
心からご冥福をお祈りいたします。
みなさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
>紅白ぱんださん
端正なスケーター、まさにその通りのスケーターでしたね。やつの意志を継いでほしいです。
>Disney 鴨さん
普通に今回もどんな滑りなんだろうと楽しみにしていました。残念です。
>ぱんださんさん
式典いらしたんですね。すばらしいと思います。僕もいきたかったです。ひと言なんか言葉をかけてやりたかったです。それもあってこの記事書きました。
>ぎーさん
フィギュアスケートで国を盛り上げる、その強い意志をいつも感じていました。不世出のスケーターです。