フィギュアスケートグランプリシリーズ2017 ファイナル(1):男子シングルSP・FS

グランプリシリーズもファイナル・・・まできて、2016年で更新していたことに気づきました、富井です。今は直しました。来年が二千何年だかわかんなくなるわけだわ。今年が何年かも分かってなかったんだもの。さて、ファイナル。解説はグランプリシリーズ解説をほぼ全て務めた織田信成さん、実況はしんどうさん。
アメリカのジェイソン・ブラウン。ミュージカル「ハミルトン」より。3Aは見事に成功。3F+3Tはステップアウト。フライングキャメルスピンは美しいポジションです。足換えのシットスピンも完璧。ステップからの3Lzも幅のある見事なジャンプ。ステップシークエンスは一番良い時に比べるとやや身体が重そう。ちょっと疲れているのかな。コンビネーションスピンは入り方がかっこいいし、ポジション変化がすごい。89.02
アメリカのアダム・リッポン。「Let me think about it」3F+3Tはバランスの良いジャンプですね。3AもOK。ジャッジへのアピールがすごい。フライングキャメルスピンも素晴らしい。車の運転のふりはジュベールへのオマージュ(嘘)、3Lzは着氷がやや乱れました。足換えのシットスピンは回転が速い。ステップシークエンスは音楽と合っててかっこいい。コンビネーションスピンもレイバックポジションがきれい。最後のポーズまで隙が無い。お客さんも盛り上がっている。86.19
ロシアのセルゲイ・ボロノフ。「アディオス・ノニーノ」4T+3Tはちょっと間があったけどちゃんとセカンドジャンプをつけた。えらい。3Lzも完璧とは言えませんが成功。フライングキャメルスピンはあの2人の後に見ると身体が硬いなと思います。3Aはステップアウト。ボロノフもややお疲れ気味かな。コンビネーションスピンは最後のポジションが個性的で好き。ステップシークエンスは気合いを感じます。ボロノフ、立派になって(ほろり)。足換えのシットスピンも回転が良いですね。最後は笑顔。疲れというよりちょっと緊張していたのかな。87.77
ロシアのミハイル・コリヤダ。「ピアノ協奏曲第23番」ほか。スピードのあるスケーティングから4Lzでしたが転倒。4T+3Tは丁寧に跳びましたね。フライングシットスピンは回転速度が良いですね。何気ない手の動きがミーシン組という感じ。3Aは見事。足換えのキャメルスピンはポジションがきれい。ステップシークエンスのリズムのとり方がわかりやすい。ちょっとバランスを崩したけど大丈夫だったかな。コンビネーションスピンもポジションがいいですね。ルッツ転倒にちょっと落ち込んでいる様子。99.22。転倒したけどちゃんと回っていたという評価なんですね。
宇野昌磨。ビバルディ「四季」より「冬」。ステップからの4Fは流れもあって良いジャンプですね。フライングキャメルスピンも美しい。ステップシークエンスもバイオリンの音色と滑りが良くあってます。ステップからの4T+3Tは流れが素晴らしい。難しい。イーグルからの3Aも素晴らしかったのですが着氷した後に転倒してしまいました。しかし、足換えのシットスピン、コンビネーションスピンと素晴らしい流れ。転倒がもったいなかったけど、それが入っても素晴らしいことに変わりないです。101.51
アメリカのネイサン・チェン。「Nemesis」4Lz+3Tはややバランスを崩しました。フライングシットスピンはややポジションが高いでしょうか。足換えのキャメルスピンもまずまず。しかしスピードのあるスケーティングとおしゃれな味付けのふりがたまらないな。4Fもややバランスを崩してます。3Aは良いジャンプ。ステップシークエンスは小さなジャンプを連発する男らしいステップでかっこいい。コンビネーションスピンは素晴らしい。最後に爆発する感じがいいです。去年の海賊もかっこよかったけど、今年のチョイス(これってジャズ?)もいいですね。5人の中で一番の男の色気・・・18歳だけど。103.32
○SPを終えての順位(名古屋の銘菓にちなんで)
1.ネイサン・チェンういろう
2.宇野昌磨きしめんパイ
3.ミハイル・コリヤダきよめ餅
4.ジェイソン・ブラウン・ダイナゴン
5.セルゲイ・ボロノフ鬼まんじゅう
6.アダム・リッポン小倉サンド
―――
FS
アメリカのアダム・リッポン。「フラミンゴの飛来」ほか。そういえば鳥みたいな声を出すファンいないな。4Lzは転倒。3F+3Loは美しいジャンプですね。2Aのあと、フライングキャメルスピン。ステップシークエンスもポジションが美しい。でも、ちょっとスピード感が足りないな。転倒で痛めたかな。3A+2T+2Loも良いジャンプだな。3Aも成功。3F+3Tも幅があります。3SもOK。3Lzもいいですね。コレオシークエンスも素晴らしい。フライングコンビネーションスピンもシットポジションが美しい。コンビネーションスピンも見事。最後のポーズまで美しい。254.33
ロシアのセルゲイ・ボロノフ。「サラバンド」4T+3Tは高さのあるジャンプ。3Aも滞空時間が長い。4Tはオーバーターンだけど悪くない。フライングキャメルスピンはまずまず。コレオシークエンスも気迫を感じます。3A+2T+2Loも成功、3LzもOK。3S+2Tはセカンドジャンプで片手を上げています。イーグルからの3Loも成功。2Aも高さがあります。オーノーミス。ステップシークエンスもなんかプルシェンコを思い出す気迫。笑顔だよ。コンビネーションスピンも長い。足換えのシットスピンもしっかりしゃがんでいます。最後のポーズもプルシェンコw。まー、ボロノフがねぇ・・・こういうところを見るとフィギュアスケートを見続けて良かったなと思います。266.59
アメリカのジェイソン・ブラウン。「Inner love」3Aは何とか成功。続く3Aは転倒。足換えのキャメルスピンは素晴らしい回転とポジション。3Fは流れもある良いジャンプ。ステップシークエンスはさすがの上手さ。2A+3Tは幅がある。フライングコンビネーションスピンも回転が速い。3Lz+2TもOK。コレオシークエンスのスパイラルが女子より良い。今、みんなやらないんだもん。3Loもすっと跳んでくるのが良いですね。3Lz+1Lo+2SもOK。2Aも流れのあるジャンプ。コンビネーションスピンも上手。良かったけど、ちょっとジャンプが残念。3-3を入れたかったよね。253.81
アメリカのネイサン・チェン。映画「小さな村の小さなダンサー」4Lz+3Tは完璧。すごいな。4Fは着氷がやや乱れましたが成功。4Sの予定が2Sになりましたが、いや、これまでで十分すごい。足換えのキャメルスピンは無難に。ステップシークエンスも難しいな。4Lzはステップアウト。3T+1Lo+3SはOK。4Tは転倒。3A+2Tは成功。3Lzは簡単に跳びますね。コレオシークエンスからフライングコンビネーションスピンは回転が速い。コンビネーションスピンも回転が素晴らしい。ジャンプが凄すぎて見ているこっちの息が止まりそうでした。286.51
ロシアのミハイル・コリヤダ。「エルビス・プレスリー・メドレー」素晴らしいジャンプだったのですが4Lzは転倒。4Sも両手をついてしまいました。スピードがありすぎるのかな。3Aはコントロールされていたのにすぐに足をついてしまいました。フライングシットスピンはポジションが良いですね。ステップシークエンスは曲にも良くあってて素晴らしい。エルビスっぽく振り付けてある。4T+3Tは大きなジャンプ。3A+2Tも素晴らしい。3Lz+1Lo+3Sも素晴らしい。しかし、次が1Lo。もったいないな。3Lzは幅がありますね。コンビネーションスピンのポジションがミーシン組。コレオシークエンスは自由に滑っている感じがすごい。足換えのキャメルスピンも素晴らしい。あー、前半の転倒がもったいなかった。あと、後半の1Lo。でも全体的にはよりコリヤダの魅力が増していました。コフトンはどうなるんだろうか。282.00。ネイサン・チェンまで4.5ぐらいか・・・やっぱりループがもったいなかったなあ。
宇野昌磨。あ、観客席に山田先生が!隣は伊藤みどりさん!!名古屋で良かった。「トゥーランドット」4Loは転倒。4Sは成功。ターンからが素晴らしい。イーグルからの3Aも素晴らしい。フライングキャメルスピンもポジションが美しい。フライングコンビネーションスピンも一つ一つのポジションが良い。ステップシークエンスも素晴らしい緩急。4Fも着氷の流れを途切れさせませんでした。ターンの連続からの4Tは両足着氷。続く4Tも単独になってしまいました。もったいない。3A+1Lo+3F、3Sと成功。コレオシークエンスからコンビネーションスピン。すごい。ミスもありましたが難しいプログラムをこなせてたと思います。286.51。あー、0.5点差。
○最終順位(名古屋の銘菓にちなんで)
1.ネイサン・チェンういろう
2.宇野昌磨きしめんパイ
3.ミハイル・コリヤダきよめ餅
4.セルゲイ・ボロノフ鬼まんじゅう
5.アダム・リッポン小倉サンド
6.ジェイソン・ブラウン・ダイナゴン
1位はネイサン・チェン。ジャンプで失敗もありましたが、まあ、4回転の数がすごい。でもフリーはもうちょっと4回転をやめて完成度を上げた方が良いかな。SPは素晴らしいと思うんだけど、FSはジャンプが目立ちすぎてて逆にもったいない。実はステップもスピンも上手なんだけど。
2位の宇野はジャンプとそれ以外のバランスがすごく整っててすごい。でも難しい。これを完璧にできたらそりゃ世界一だな。それぐらい難しすぎる。でも、名古屋でこれだけできて良かった。優勝と変わらない。0.5しか違わないし。
そして3位のコリヤダの成長がすごい。ジャンプも良いけどそれ以外にすごく力を入れている。このまま成長したらプルシェンコも超えるかもしれない!・・・コリヤダと同じくらいの時のプルシェンコはもっとすごかったけれども。
そのプルシェンコが乗り移ったかと思ったのが4位のボロノフ。ジャンプ以外あっさりしているところも似ている(時代が違うからだけど)。今日のボロノフは最高だった、ただ昔は4Lzとか跳んだりする人がいなかったから、思ったより点が出なかったのはしょうがない。このままオリンピックも出場して欲しい。
5位のリッポンは怪我があったらしいですね。リッポンルッツが見られなかった。アメリカのビンセント・ジョウもかなりのルッツの鬼なので負けないで!ルッツ以外はリッポンが圧倒しているとは言え、ルッツといえばリッポンだから。
6位のジェイソン・ブラウンも調子が悪そうだった。でもアメリカは全米選手権で3位以内に入るかどうかが大事だからこれはこれで。ファイナルに出てもうかうかできない1発勝負、がんばって欲しい。
グランプリファイナル、すごかったけど、ハビエル・フェルナンデスも羽生結弦も出てないんだよね。オリンピックはどうなるんだろう。

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