かぜをなおしているマイク松ですこんにちは。確定申告もしないといけないのですがまずは養生優先で。フォルス・スタート商会も確定申告する日がきたりしないかなー。
さて、今日はびわ湖毎日マラソンがありました。NHKのロードレースプログラムに入っていることもあって、なぜか最近しっかりみているのですが、当サイトではもちろん当たり前の見方はしません。ペースメーカーがおもしろいのです。2015はキプリモ・キムタイのペースメーカーを直接操縦して味方に変えたドゥングさんが強烈でしたし、2016は日本人2人とコスゲイというペースメーカーに対してキタタさんが追い立てて、一度離脱したコスゲイが戻ってくるというおもしろがありました。
今年のペースメーカーは愛知製鋼のディラングと、ケニアからのチェロノ、そして八千代工業の猪浦の3人です。日本人は1人でいいんじゃないかということになったのでしょうか。
ところで最近ペースメーカー自体に議論があるようですね。日本人がなかなか強くならないのはペースを自分で作らずに盲目的にペースメーカーに頼っているからだとのことです。確かにそのへんはありますね。しかしそのことを知ってか知らずか、今日のレースはペースメーカーがやってくれました。
今回のノルマは30kmまで1km3分ペースで走るということだったのですが、ディラングとチェロノはまじめな性格なのか、そのペースをきっちり守ってきます、通算換算で。スタートしてからすぐにがんがん飛ばしていき、途中で少しセーブして最初の1kmは2:58。その後しばらく3分ちょいくらいで走ったあと、いきなり2:55ペースにあげてしばらくそれで走ります。5km全体でみるとわりと忠実に1km3分ペースなのですが、1kmごとにみるとどんどんアップダウンしています。ディラングとチェロノはもちろんそんなアップダウンが選手に与える影響などかまわずどんどん走ります。猪浦は2人に指示するまでもなくバックアップ的についていくだけです。
そんなディラングとチェロノのペースメイキングに最初からついていけない選手が多く、先頭集団は少なめ。おまけに有力選手がどしどし離脱していきます。そして折り返しを過ぎるともう速いペースで先頭集団を引っ張り、ディラングとチェロノが離脱するときはもう1位と2位のケニア選手しか先頭集団には残っていませんでした。
ペースメーカーにはいろんな役割があると思うのですが、今回のディラングとチェロノは、世界レベルのペースとレース展開を日本人どもに教えるという役割を担っていたのではないでしょうか。これくらいのアップダウンはオリンピック当日でもあるよと。それに備える必要があるよと。強烈な洗礼でした。今日上位にきた日本人は多くがついていけずちょっと後ろで力をためていた選手ばかり。そういうことなのかもしれません。
ディラングとチェロノおつかれさま。いつかマラソンで見られる日をたのしみにしています。
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