「犬神家の一族」を見た富井です。みんな恐ろしい。さて、みんな恐ろしくないフィギュアスケート。解説はメリハリのある八木沼さん。実況は進藤さん。
ロシアのアルトゥール・ドミトリエフ。「ダッタン人の踊り」。4Tは美しいジャンプ。3Lz+3Tも成功。3A+2T+2LoもOK。3Aもいい回転。すごいここまでノーミス。キャメルスピンはまずまず。ステップもゆっくりだけど確実。でも、やっぱりもう少しスピードが欲しい。3Loのあと、3Fですが、フリップはちょっと着氷が乱れました。3Lzは高さがある。足換えのシットスピンはポジションがいい。コレオシークエンスではちょっと顔が嬉しそう。3S+2Aのシークエンスも成功。コンビネーションスピンとミスなく終わりました。218.70
イタリアのイヴァン・リギーニ。「エルビス・プレスリー・メドレー」は不思議衣装。4Tは転倒。滑りにムードはあるのですが。3LoはOK。2Aになってしまいましたが、ちゃんと着氷はしました。キャメルスピンは形がきれい。2A+3Tとこちらもダブルアクセル。続くジャンプも2Lzと調子が悪いのかな。ステップはロックンロールっぽくて良いです。シットスピンをはさんでより陽気な曲に。2Aのあと、途中でジャンプを止めてしまいました。しかしその後3Lzは成功させました。気合いだ。コレオシークエンスも苦しそうだけどちゃんとやっています。コンビネーションスピンの後、右足を痛そうにしていますが、お客さんは喜ばせてくれました。点数はでませんでしたが、途中で投げ出さないところに感動してしまいました。次が楽しみ。185.81
フランスのシャフィック・ベセギエ。映画「ティアーズ・オブ・ザ・サン」ほか。胸の心電図の波形みたいなデザインが気になります。4Tは成功。3T+2T+1Tとうまくジャンプがつながりません。3Aはお見事。キャメルスピンはポジションが美しい。ステップも上手。3A+2TはOK。3Lzは高さと幅のある美しいジャンプ。3Fも成功。2Aも着氷しました。シットスピンのポジションが面白い。コレオシークエンスは力強い。3Sも成功。最後のコンビネーションスピンは回転が速い。225.02
オーストラリアのブレンダン・ケリー。映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」。3Tで止めてしまい、両足着氷になってしまいました。3SはOK。キャメルスピンは美しい。3Aも成功。コレオシークエンスはちょっとスピードがなさ過ぎるなあ。3Lz+2Tは2つめの前に体勢を崩したけど付けました。続くジャンプが1Aになり、3Fも着氷が乱れしまいました。シットスピンのあと3Lz+2T、3Loと成功。ステップは音楽に良くあわせています。コンビネーションスピンはポジションが面白い。199.40
ウズベキスタンのミーシャ・ジー。「くるみ割り人形」。3Aは成功…かな。4Tは転倒してしまいました。でも、滑っているポジションが美しい。3F+1Lo+3Sは成功。キャメルスピンは左右の回転があって素敵です。ステップも王子様っぽくって好きです。このプログラムいいですよ。シットスピンの入る曲の部分もいいなあ。3Lz+3Tは成功。3Lzも良いジャンプ。3Lo+2T、3F、2Aとジャンプの連続を成功させてから曲の盛り上がりにあわせてのコレオシークエンスも素晴らしい。コンビネーションの回転も速くて曲と一緒に盛り上がります。ああ、いいなあ。このパッション。私の中では優勝。229.06
アメリカのアダム・リッポン。最初の手のポジションが素敵。「フラミンゴの飛来」ほか。すごい、鳥っぽい。4Tは成功。客席の鳥たちも喜んでいます。3F+3Tも見事なジャンプ。3Sはまずます。キャメルスピンも回転が速い。ステップもすごく鳥っぽい。バランスを崩して倒れそうなぐらい上半身を動かします。3A+2Tで鳥の鳴き声。3Aも大きい。3Lz+2T+2Loのあと、3Loを降りてすぐのチェンジフットコンビネーションスピン美しい。両手を上げての3Lzも見事。バレエジャンプも高い。フライングコンビネーションスピンも回転が速いですね。リッポンすごい。267.53
無良崇人。ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」。4T+2Tは高さがありますね。続く4Tも成功。大きな3Aも素晴らしい。ステップも身体が良く動いています。今日はいい日の無良。キャメルスピンもOK。3SもOKです。いいぞ、いいぞ。3A+3Tも成功。3Loも成功です。ノーミスですね。シットスピンはもう少し速いといいけどすばらしいです。3F+1Lo+2Sと最後が2Sになってしまいました。その後3Lzで転倒。ああ、考え事をしてしまったんでしょうか。私もぼんやりしていたときだったので見逃してしまいました。コレオシークエンスも素晴らしい。最後のコンビネーションスピンも少し遅くなってしまいました。ああー、素晴らしかっただけにちょっともったいなかった。でも、いいできでした。無良の能力が発揮できました。248.42
ベルギーのヨリック・ヘンドリックス。「The battle of life and death」。3A+2TはOK。3Aは転倒。3Sはそっと跳びましたが成功。シットスピンが素晴らしい。加点3だしたい。ステップもツイズルなんて特に素晴らしい。3Lz+3T+2Loも成功。次が2Lzになってしまったのは残念ですが、ここまでとてもいい。3Loも着氷がやや乱れましたが大丈夫。3Lo+2Tは成功。キャメルスピンも回転が速い。コレオシークエンスのスパイラルもいいですね。2Aも成功。最後のコンビネーションスピンの終わり方もしゃれてます。残念なところもありましたが、満足そうで見ているこちらも嬉しい。230.47
アメリカのネイサン・チェン。「ダッタン人の踊り」。スピードのある滑り。4Lz+3Tは簡単に跳びましたね。回転が速いですね。4Fもクリーン。4Sは転倒。少しスピードがなかったな。4Tも転倒。あんなに難しいジャンプは成功させているのに。でも、どちらも回りきってからの転倒ですね。コレオシークエンスはまあ普通。少しスピードがないなあ。4Tは手を着きましたが、着氷しました。次は2Aでしたが、予定通りなのかな。3F+3T+2Loは着氷が乱れました。3Lzは成功。フライングキャメルスピンの回転も普通。ステップもそんなに難しくはないけど体力がありますね。コンビネーションスピンを続けて2つ。264.80
カザフスタンのデニス・テン。衣装がオシャレ。「トスカ」。4Tは何とか成功。3A+2Tも高さがあって良いですね。3SもOK。キャメルスピンも回転が美しい。ステップも芸術的。3Fは入り方に工夫がある。3Aも見事に着氷。コンビネーションスピンも音楽に良くあっていて迫力があります。3Lz+3Tは幅のある美しいジャンプ。3F+2TもOK。3Loも成功。コレオシークエンスも音楽の緩急と良くあっています。最後のシットスピンも素晴らしい。エモーショナル!さすがデニス・テンらしいエモな滑り。269.26
スペインのハビエル・フェルナンデス。「ヨゴザンスカ」的な任侠ポーズから。「エルビス・プレスリー・メドレー」。4Tは素晴らしく大きなジャンプ。4S+2Tも良いジャンプ。3A+2Tもすごい。シットスピンもすごい回転だ。ステップも自由自在。軽く滑っているのがすごい。セクシーポーズに観客から歓声。4Sはややバランスを崩しましたが成功。3Aは転倒。3Lzは成功。2F+1Lo+3Sのコンビネーションになりましたが、まあ大丈夫。コンビネーションスピンは軽いなあ。イナバウアーから3Lo。コレオシークエンスも軽い。すごいなあ。コンビネーションスピンは最後のポーズがかっこいい。すごい。別次元。285.38
○最終順位(将軍的に)
1 フェルナンデス将軍
2 テン(エモ)将軍
3 リッポン鳥将軍
4 ネイサン・チェン跳び将軍
5 無良崇人二代将軍
6 ヨリック・ヘンドリックススピン将軍
1位のフェルナンデスは軽く滑って余裕の一位。本当に上手ですね。2位はエモ将軍デニス・テン。トスカとかぴったりすぎです。でも、モロゾフの振り付けがねー。止まりすぎなのが気になるんですよね。もっと滑って欲しいな。そして、3位はファンも鳥なら自分自身も鳥になってしまったリッポン。この大会も良かった。
4位のネイサン・チェンは久々に見るアメリカンジャンプマシーン。ジャンプ以外は普通でいいという潔さがすごい。とはいえ、それでもミスなく全部は入れば優勝しそう。5位の無良もジャンプが全部入れば3位に入れたかもなといういいできでした。日本選手権が楽しみ。6位のヘンドリクスも上達してて楽しみ。
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最近のコメント
デニス・テンを見守る会の末端会員です。「まさかのモロゾフ」と不安ながらも、なんだかんだでフリーくずれず、GS最高位の2位とは「案外モロゾフ」なのかもしれませんぜ。
振り付けはともかく(アモデオを彷彿とさせる)、「いかにもモロゾフ」的メジャーな選曲は、これまでのテン様にはなかったので、来シーズンのピョンチャンへの期待が広がります。(今シーズンはいいのか?まあいい。)そいやー、ラキムガリエフもモロゾフ門下だったような?彼は元気にしているのだろーか…。
あと、まさかのリッポンの活躍ぶりがうれしい。来年トリ年だし、がんばれー。
こんばんは。
富井副部長も、先刻ご承知のように、ネイサン選手が、フランス杯では、前回のフィンランディア杯に引き続いて、転倒した4Tのリカバリーで、再度4Tを飛んだことには、びっくりポンを通り越して、開いた口が塞がりませんでした。そして、NHK杯では、SPとFSの両方で、4Lzの転倒で、その後に付けられなかった3Tを、4Fの後に付けて来たのにも、開いた口が塞がりませんでした。宇野ぴょんは、4Fを成功させていますが、コンビネーションではなかったので、ネイサン選手が、4Fをコンビネーションで成功させた、最初の選手になりました。また、ネイサン選手は、NHK杯で、2位になったため、5番手で、リッポンポンは、末席で、GPF進出ですね。
ゆばさん、Disney 鴨さん、コメントありがとうございます。すっかり遅くなって申し訳ありません。
>ゆばさん
>振り付けはともかく(アモデオを彷彿とさせる)、「いかにもモロゾフ」的メジャーな選曲は、これまでのテン様にはなかったので
同感です!今までのおしゃれな選曲も捨てがたいですが、「トスカ」良くあってました!スケールが大きくてエモ過ぎてステキです(振り付けはともかく)
>ラキムガリエフもモロゾフ門下だったような?彼は元気にしているのだろーか
ラキムガリエフはずっとモロゾフでしたね。
外国の元フィギュアスケーターって引退してからビジネスで成功している人も多いので、彼もビッグビジネスで成功しているのではと、妄想しております
>Disney 鴨さん
>SPとFSの両方で、4Lzの転倒で、その後に付けられなかった3Tを、4Fの後に付けて来たのにも、開いた口が塞がりませんでした
ネイサン・チェンはすごすぎますね。去年の金博洋もスゴイと思ってたのにそれ以上なんて!3Tぐらいいつでも、付けられるんでしょうね。末恐ろしいことです
>5番手で、リッポンポンは、末席で、GPF進出ですね
やりましたね!ファイナルの結果は残念でしたが、全米選手権に向けて力をためていたのだと思ってます。・・・まあ、優勝候補はネイサン・チェンでしょうけど