あさってからロンドンに行ってきます。マイク松ですこんにちは。1年前もロンドンにいってきましたが、フォルス・スタート商会の本社はみつかりませんでした。しかし!今回また、イングランド北部で極秘で高性能ロボットを作っているV作戦というプロジェクトに本社が関わっているという情報を得ました。1年前のリベンジ、今度こそはそれなりに満足した食生活を送りたいです。あと首を痛めないようにしたいです。
今日は昨日に引き続いて、アイスダンスFDです。
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フィギュアスケート欧州選手権、アイスダンスFD。実況は小林さん、解説は滝野さん。
ロシアのクセニア・モンコ&キリル・ハリャービン。SD11位。「サラバンド」。テンションを感じる導入部分。いいですね。CiStはエッジは深いし2人の動きもいいけど、メロディにあわせて滑るのはよくないらしい。ツイズルはまずまず。CuLi+RoLiはモンコの上の動きがとても激しいし、ハリャービンのホールドも安定。理想的ですね。ダンススピンは入り方に工夫。SlLiはポジションがはっきりしてますね。モンコは逆さになるのが好きなんかな。DiStは音楽に乗ってスピードがある。最後までがんばりました。もっとメリハリのある演技ができればよくなりますね。149.29。
スペインのサラ・ウルタド&アドリア・ディアス。「つぐない」より。RoLiから入ります。とてもキレがあるし情熱的。CiStは2人の関係性が透けて見えるよう。こういうのがいいですよね。SlLiは減点要素をスカートで隠すおもしろさ。ツイズルはてきぱきと。技術上がってますね。それでいてつなぎの部分はとても情熱的。MiStは物語が存分に含まれているし、ただ情熱だけではなくてエッジで表現できてます。その流れのままダンススピンに入れる。いい流れが生まれています。CuLiはディアスのホールドがいい。コレオステップまで1つの物語として完成していました。がんばりましたね。それにしてもここまで上がってくるとは。よほどデュブレイユ・ロウゾンのコーチングがいいんでしょうね。それも含めてうれしい。155.81。パーソナルベスト。
イタリアのシャルリーヌ・ギナール&マルコ・ファブリ。「リバーダンス」。CuLiはポジションチェンジが激しくてもとても安定したエッジ。ツイズルがよくあってました。イタリアはそういうのあわせてきますね。すごくスピードがあるつなぎ部分。どんどん滑って気持ちいいです。MiStは音楽にしっかりあわせてテンポよく、歯切れよく。ダンススピンはポジションがとてもきれい。衣装も効果的です。CiStはMiStとはまた違った趣。心のつながりが見えてきます。SlLiはギナールのポジションが柔軟性ある。RoLiは垂直ポジションでいい回転。しっかりフィニッシュ。やりましたね!すばらしい演技!全力出せました。154.61。フーザルポリ姉さんも喜んでいました。
デンマークのローレンス・フルニエ=ボードリー&ニコライ・ソレンセン。「サマー・ノーズ」。いい雰囲気作ってますね。ツイズルはソレンセンが足つきました。CiStは少しメロディにあわせてるんじゃないかとのこと。でも雰囲気にあってると思うんだけど。RoLiは回転にキレ。ダンススピンはそのままStLiにつなげる技巧。これはすばらしいエレメンツ。DiStは曲のおだやかさをよりふくらませるような物語が感じられました。コレオステップからSlLiへのつながりもよかった。最後まで叙情を感じさせる演技でした。こんな雰囲気をアイスダンスで作れるとはやりますね。なんたる叙情か。デュブレイユ・ロウゾンは天才か。天才なんやけど。150.53。点にならなくても想い出に残る。
ドイツのネッリ・ジガンシナ&アレキサンダー・ガジおじさん。きたきた!今度は世紀末っぽい衣装だ。舞台「スワンレイク・リローデッド」より。ツイズルはまずまず。DiStはビートに乗ったキレがとても効果的。ダンススピンはもっと速く回ってほしいと滝野さん。CiStは1つめと明確に変えてるし、CuLiはびっくりするようなポジション。さすがなんでもやってくるぞ。SlLiは得意のポジション。入り方もうまい。コレオリフトもどんどんテンション上げてくるし。RoLiはちょっと疲れましたね。かっこよかったです。さすがランビエールの振り付け。超個性的でした。常識を打ち破ってこそガジおじさんですよ。でもまだまだやれることはあるよ。もっとやろうよ。152.57。
ロシアのエレーナ・イリニフ&ルスラン・ジガンシン。シークレット・ガーデン「アパッショナータ」「クレオパトラ」。RoLiは回転が速い。すごい。つなぎ部分もテンションが高いですが、ホールドをちゃんとしてほしいとのこと。CiStはよく表現ができてましたが、ツイズルはめずらしくずっとずれてました。次のリフトはあげられませんでした。これは痛い。またつまずいたりしてる。ちょっとリズムを失ってますね。DiStも一気にキレがなくなった。がんばれ。足が痛くなったのかもとのこと。そういえばジガンシンズボンが破れてますね。そこの部分をまた使ってCuLi。なんとか最後まで滑りましたが、本来の演技ではなかったですねー。あのミスは痛かった。リフトの失敗はエッジがズボンで滑ってあがらなかったんですね。159.83。
フランスのガブリエラ・パパダキス&ギヨーム・シゼロン。もうきましたね。モーツァルト「ピアノ協奏曲第23番第2楽章」。またいい雰囲気あっという間に作ってきます。SlLiは上げるプロセスですら音楽にあわせてきます。ツイズルはパーフェクトにあわせてるばかりかメリハリまでいっしょです。CiStはホールドがツエンにダンスホールドだしエッジも深い。簡単に見える滑りが一番技術ありますよね。ダンススピンは回転がすごい速い。こんなの見たことないわ。シングルみたい。DiStもシゼロンのホールドがほんと安心感を与えます。それでいて音楽との完璧な調和。いつもいい目線をあわせてるし。CuLiは物語の一部。すぐつなぎの表現に入ってもまったく違和感がない。その延長のままRoLiはイグジットまで完璧な物語でした。すばらしいのひと言。フランスは安泰です。このカップルがいる限り。アイスダンスに必要なすべてを持ち合わせてるよう。呂蒙的にいうなら、彼らに必要なのは年齢だけです。デュブレイユが振り付けらしいですがこれも最高。179.97。
ロシアのアレクサンドラ・ステパノワ&イヴァン・ブキン。順番が悪い。「エリナ・リグビー」。ダンススピンは回転速いですしポジションがいいですね。お互いにホールドしあってるみたい。RoLiはステパノワの脚中心。ツイズルは必殺シットポジション。レベル上がってますねー。DiStは軽々と音楽のリズムにのってくるよう。SlLiは上で暴れ回ってますね。がんばれブキン。CiStは音楽のリズムの変化にしっかりあわせているとのこと。CuLiからコレオスピンでフィニッシュ。がんばりました。この順番でも結構いけてましたよ。よかった。160.95。ブキンも喜んでいます。
イタリアのアンナ・カッペリーニちゃん&ルカ・ラノッテ。たのむよL。サン=サーンス「死の舞踏」。Lの恐ろしい笑いでスタート。いい入り勝ったです。ツイズルはよくあってます。スーパーユニゾン。つなぎ部分も音楽との調和がすばらしい。CiStはいいステップ。もっとスピードを上げてほしいとのこと。ダンススピンは難しいポジション。回転速度が後半で上がってます。それでいい。SlLi+CuLiはヴァリエーションをよく出せてます。安定性。DiStは調和がよくとれている。RoLiから最後のスピンムーブメントも芸術的でした。今の力はしっかり出せてました。171.52。2位になりました。届かなかった。
スロバキアのフェデリカ・テスタ&ルカース・チェーレイ。「ウエルカム・トゥ・サーカス」。チェーレイのファンクネスがすごい。がらっと変えてきましたね。MiStは音楽世界、物語を十分表現。スピードもある。また出た、あぶないCuLi。これがまたストーリーにあってる。ツイズルはよく進んでます。曲の変化とともに衣装が替わりました。すごい!ダンススピンは難しいポジション。CiStはサーカスの別の側面を見せるような。SlLiはそのままコレオスピンに入っていきます。音楽が変わってクライマックスへ。最後まで芸術表現を貫きました。やりますね!これはすばらしい。1つの世界観を作り上げましたね。このカップルに本気のスピードとエッジワークがつけば世界で戦える。がんばってほしいです。150.57。
○最終結果:
1. パパダキス・シゼロン御膳
2. カッペリーニちゃんのラブリーランチ(Lつき)
3. ステパノワ・ブキン弁当
4. イリニフ・ジガンシン定食
5. ウルタド・ディアスのスパニッシュセット
6. ギニャール・ファブリメニュー
勝っちゃいましたねー。パパダキス・シゼロンが19/20歳で欧州選手権優勝してしまいました。しかも完全優勝。スーパーな演技みせてくれましたね。シゼロンのホールドがすばらしい。常にダンスホールドでパパダキスをしっかりリードして、その上でステップで物語を紡ぎ出す。このアイスダンスのベーシックでここまでのことができるんだということをみせてくれました。まだまだ強くなるとしたらどうなるんだろう。
カッペリーニちゃん with Lは2位。正直昨年までのアイスダンスの流れならカッペリーニちゃんたちが勝ってた。カッペリーニちゃんもLもしっかり戦った結果なら2位で大丈夫でしょう。世界選手権でまた当たるし、そのときにリマッチしてみましょう。
ステパノワ・ブキンがいつの間にか3位。よかったですねー。ステパノワの脚線美を武器にするという戦略が奏功。まだまだ技術は上がるだけに今後が楽しみ。ブキンもお父さんのあとを追ってがんばらないと。イリニフ・ジガンシンは大きなミスが出て4位。今回は仕方ないでしょう。ウルタド・ディアスはFDでもがんばって5位。
なんだかアイスダンスの潮流が変わりつつある気がしますね。リフトが1つ減ったのもありますが、ダンスホールドとステップの美しさに重点が置き直されてる感じがします。それはとてもいいことでしょう。このパラダイムシフトって本物なんでしょうか。
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