ワールドカップ抽選、日本はC組。特に組み合わせに興味はないのですが、富井が「くじびきが好きだから」という理由で夜更かししようぜといいだし、みてしまったマイク松ですこんにちは。ざっけろーにカントクもだいぶ退屈そうな前座イベントが長かったですが、抽選自体はめっちゃてきぱきしてて好感が持てました。
さて、記事はGPSファイナルの女子シングルSPです。抽選だけレビューするのもおもしろいですけどね。
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フィギュアスケートグランプリシリーズファイナル、女子シングルSP。実況は森下さん、解説は荒川姐さん。
エレーナ・ラジオノワ。パイナップルみたいなヘヤーです。「アンナ・カレーニナ」。滑りはイイ感じですね。3Lz+3Tをしっかり決めました。緊張してたみたいですがこれで楽になるか。スピンはポジションがすてき。かっこいいポジションをしっかりとれてます。ステップもしっかり笑顔でできてるし、音楽との調和もまずまず。シットスピンもてきぱき。後半にジャンプを2つ残してます。3Loもしっかり確実に。イーグルからの2Aも決めました。すごい大事に決めてますね。レイバックからビールマンスピンでフィニッシュ。すごい慎重に確実に、ミスなく決めました。64.38。よかったわい。
アデリーナ・ソトニコワ。今回のロシア選手最年長17歳。「カルメン」。3T+3Tはルッツを自重して成功。3Fもしっかり。こちらも慎重に。独創的なスパイラルから2Aをきっちりと跳んで、レイバックスピンはフリーハンドの表現力がありますね。ステップはメリハリがとてもあってかっこいい。笑顔で滑ってます。いちおう先輩ですからね。キャメルスピンから独創的なポジションでフィニッシュ。これはいい演技でしたね!ステップの充実ぶりがよかった。徐々にジャンプも高めていきたい。キスクラでもうれしそうでした。68.38。ラジオノワをかわしました。
アンナ・パゴリラヤ。ロシア続きますね。「エル・チョクロ」。3Lz+3Tは余裕ありましたね。終わって手の表現もつける余裕。3Loも流れの中でさっと跳んで、フライングキャメルスピンは終わって音楽にしっかりあわせる。プログラムのぎゅうぎゅう感がないから余裕あります。しかし次の2Aが抜けてAになってしまいました。これは痛い。スピンの回転が速い!高速スピンです。ステップは足下もいいですがダンスができますねー。手の動きがすばらしいし常に芸術性をもってますね。音の取り方もうまい。最後のビールマンスピンはトラベリングしていました。きっちりそろえることはできませんでしたね。59.81。スピンのレベルをあげられなかったか。
アシュリー・ワグナー。やっとロシア以外がでてきた。頼みますよ。「クレイジー・ダイヤモンド」。3F+3Tはパワフルなジャンプ。アメリカらしいダイナミックなジャンプですね。キレだけでジャンプを跳ぶと思ったら大間違いやと。スピンもしっかり軸をきめてるし。3Loからの決め方がまたパワフル。2Aも流れの中ですがメリハリをしっかりつけてます。ステップはメリとハリの落差がすごい。握り拳を振り回したりするのがインパクトを高めてます。ビールマンスピンでフィニッシュ。うーんすばらしい!あっさりした料理ばかりでおいしいの?的なパワーを感じましたね。それでいいでしょう。68.14。ぎりぎり2位。
ユリア・リプニツカヤ。「愛はまごころ」。いい演技から始まるプログラム。繊細さにパワーを備えた滑りから、3Lz+3Tを決めてきました。2Aも特に反動もなく成功。そのあとのスピンがすばらしい。軸がぜんぜんぶれない。すごいなー。そして表現の中にしっかり自分を入れているのが感じられます。物語をしっかり表現。役に入ってます。複雑なスパイラルをさらっと入れて、3Fもしっかり。キャンドルスピンから高速I字スピンでフィニッシュ!すごいぎゅうぎゅうのプログラム。よく演じられるなというところですが、1つミスがあっても遅れるのに全然遅れない。体操的な演技なのに、表現力の充実が感じられました。66.62。
浅田真央。いい演技期待したいですね。「ノクターン」。普段と変わらないですね。3Aをばっちり決めてきましたね。キレがあって全然回ってました。よしよし。3Fも流れがありました。スピンもキレだけじゃないダイナミズムがある。ロシア勢のキレとアメリカ勢のパワーを両方とも融合させてますね。滑りもめっちゃ速いし。3Lo+2Loは流れの中ですっきり。ステップはエッジワークのなめらかさがすばらしい。その割に上半身の動きがまた大きく表現できてます。最後のビールマンスピンからフォロースルーまで、しっかり演じきりました。いやーすばらしかったです!完璧の中の完璧。ついに佐藤夫妻の長い指導が実を結んだなというところ。そしてまだよくできるところもあるでしょう。オレたちの佐藤夫妻を信じてよかったです。つい佐藤夫妻のことを考えてしまいますが、浅田よくやりました。72.36。
○SP終わっての順位:
1. 浅田どの
2. ソトニコワどの
3. ワグナーどの
4. リプニツカヤどの
5. ラジオノワどの
6. パゴリラヤどの
というかすごいハイレベルなSPでしたね。全員すごい高い。
トップは浅田。完調のプログラムはやはりすばらしいです。これくらいの高い高いレベルで安定すれば十分です。
2位はソトニコワ。これだけ新型MSがぞろぞろ出てきてもやはり基本は赤いザクだなと思わせる。元祖新型MSの力をみせてくれました。たんに余裕があっただけかもしれませんが。3位はワグナー。ちびっこばかりにやらせはせんぞとパワフルな演技でした。そうでないとね。
4位はリプニツカヤ。そんなに離れてなかったですが、なんかちょっと工夫するだけでどーんと点があがりそうな雰囲気です。次代のエースにはリプニツカヤをおしたい。ラジオノワはちょっと緊張してましたかね。ニュータイプの筆頭ですし、あせることはないですけどね。パゴリラヤは2Aが抜けたのが痛かった。まあいいでしょう。
個人的にはしつこいようですが、佐藤夫妻の指導が実りつつあるようでよかった。きっちり間に合ってますからね。浅田が回り道で苦しんでいても、長い目でみよう、佐藤夫妻を信じようと言い続けてきたつもりです。サンキュー信夫先生。サンキュー久美子。
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最近のコメント
ご無沙汰しております
浅田選手へのコメントの中で、佐藤夫妻へのお言葉にあまりにも共感しちゃいました
私はやはり、フィギュアスケートは滑ってナンボ、基礎ありき、との考えだから、佐藤先生の門下生の選手は皆特に大好きですし、バンクーバー以降の彼らの苦労を考えたら、昨日のこれぞフィギュアスケートの真髄と言えるあの演技には涙出てきました
涙腺直撃ポイントは、他にもサフゾルのSPもそうだったのですが、こういうの見たら得点とかどうでもいいと思ってしまいます 五輪で彼らの苦労が報われますようにと願います
こんばんは。
あっという間にファイナルですね。ホントに早い!
浅田選手の滑りが本当にスピードがありましたね。今までは”カメラの角度によって見え方がちがうのかな”と思っていましたが、やはりスケーティングそのものが良くなったからですね。(今までも十分凄かったのですが、さらに進化した感じ)
「次代のエースにはリプニツカヤ」同感です。この一年で随分成長したと感じました。やはりスケーティングを強化したみたいです。変に背伸びせず、少しだけ大人びた感じの演技がぴったりはまっているとに思いました。
皆様こんばんは。見応えありましたね。
<ワグナー軍曹、あっさりした料理ばかりでおいしいの?的なパワーを感じましたね
<ちびっこばかりにやらせはせんぞとパワフルな演技でした
まさにその通りです。ロシア娘包囲網がすごくてただ一人のアメリカン、四面楚歌的状況でしたのに、かえって闘志に火がついたのか、元祖猛禽系の迫力でガンガン攻めてくるのがよかったです。
ポニーテイルをクルンとさせる振付も、ポニーテイルさえも武器(鞭)のように扱ってました。
最年長浅田選手が草食系童顔日本人なので、ワグナー軍曹が20代の貫録を見せてくれたのは良かったと思います。ヨーロッパにも最強の最年長草食系スケーターがいますから、欧州選手権ではこれぞ20代ってのを見せてほしいですよね。
<浅田が回り道で苦しんでいても、長い目でみよう、佐藤夫妻を信じようと言い続けてきたつもりです。サンキュー信夫先生。サンキュー久美子先生。
本当にその通りです。ひたすら佐藤夫妻を信じて、佐藤夫妻応援してきたものとして、信じてよかった、ついてきて良かったと思った瞬間でした。
みなさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
>まるがおさん
さすが佐藤夫妻ですよね。同感です。このノウハウが次世代にも受け継がれてほしいと思います。有香ちゃん以外の人にも。
>みーちゃんさん
すごい速いですよねスピード。あのへんの体感ができるのが現地観戦だと思いますが、テレビでも十分速いです。
>きゃわいさん
軍曹は頼りになりますよね。全然ロシア軍団とは違うので、比較が新しかったです。