フィギュアスケートグランプリシリーズ2010 NHK杯(5) :男子シングルFS

昔からそうですが、最近フィギュアスケートの衣装で左右のデザインが分かれているとか、違う服を左右で1つに合わせたんじゃないかという衣装が多いような気がするんですよ。あれはやはりキカイダーへのオマージュなんじゃないかと思うマイク松ですこんにちは。選手の中でフィギュアスケートへの理解がしっかり進めば衣装が融合して本当のフィギュアスケート選手になれるという感じです。
今日はNHK杯、男子シングルFS。ようやく追いつきましたが、明日はもうカナダ大会ですからね。

フィギュアスケートグランプリシリーズ、NHK杯:男子シングルFS。実況は森中さん、解説はホンダバン。
カナダのジェレミー・テン。また半分ずつの服だ。「クイーン・シンフォニー」。3Aはあぶないところでしたがふんばって成功。よし。3Lz+3Tは足下でこれまたうまく踏ん張ってます。3Fはステップアウト。3A+2Tは成功。足首がやわらかいんですかね。きれいなスピンからCiSt。上半身の動きがよくみられるようになってるらしいですが、そこは意識してるみたいですね。3Lo+2Tはファーストがシングルになりました。これは決めたかったところ。ちょっと疲れたか。3Lz、2Aはうまくいきました。スピンはほんとに技術感じますね。SlStはできばえのみで評価する部分だそうです。3Sから最後のスピン。これも軸がばっちり決まってました。最後は解説のホンダバン同様早く終わりすぎていました。これは好感が持てます。もう少しつなぎの部分にこれからは振り付けを入れていきたいところですね。技術はみせてくれました。176.48。
ベルギーのケビン・バンデルペレン。SPでも早朝練習でもジャンプはうまくいってませんが、期待せずに見守りますよ。映画「ハムナプトラ」より。ざっくりした振り付けからスタート。そして4Tをしっかり決めてきました!3Aはコンビネーションの予定でしたが安全策。3F+3T+3Tが決まりました!思わずガッツポーズ(僕が)!森中さんも「朝の練習がうそのようです」。SlStは上半身の動きは少し気をつける程度であとはふつう。3Sも決めてきました。絶好調や!名古屋でおいしいものでも食べたんかなあ。スローパートはざっくりした振り付けでざっくりおどります。3Loは手をつきました。3Lzはツーフットか。3Fもこらえました。森中さんはスタミナを心配していますが、大丈夫、ありませんよスタミナ!スピンからCiSt。躍動感はありませんがそういう仕様なので。2A+2Aを決めてジャンプ終わりガッツポーズ!ゆっくりスピンをまわってフィニッシュ。うおー!V・D・P!V・D・P!何が起こった!すごい期待せずにみていましたが最高じゃないですか!スピンやステップの表現力とかどうでもいいのです。189.41!存在感を日本で十分に示してくれました。ありがとうケビン!奥様とおいしいものでも食べて帰ってくれ!
スウェーデンのクチピー。今日も七三ですね。「ロミオとジュリエット」。クチピーなりのロミオとジュリエットを見せてほしい。なかなか可憐な出だしから不思議な動きがあった。静電気を起こしてるのか。3F+2Tを決めてきました。3A+2Tを決めて何か拾ってる。骨かな。2Aからパワーを凝縮するような動き。でも滑りはほんとうまくなりましたよね。しっかり練習しているとみえる。フライングキャメルはポジションがユニークとホンダバン。不思議な回転の動きをいれていった。新体操?3LoからSlSt。何かと戦いながら悩んだりしてる。今まで葬った不良たちのことかな。3Sもばっちり。この演技はいいですねー。シットスピンはすばらしくユニークなポジション。これはいい。2A、3Fと流れよく決めています。イーグルからの3Lzは転倒。でも謎めいた表現のようにも見える。僕は。CiStから突如、ひざをついて何かを引き寄せた。遺体か?スピンから最後はポーズでフィニッシュ。うん、難解な表現だ!すごい難解!でもなんとなくクチピー物語を感じることができました。感じませんでしたか。そうですか。富井は「ロミオとジュリエットに出てくる刑事の役かな?」っていってましたよ。でもスケートの技術は練習の成果がよく出てました。誰かがくれたへびのぬいぐるみをもってキスクラでアピールする保護観察官。181.47。これもクチピーの天上天下唯我独尊計画の1つなのかもしれないです。
無良崇人。「スローダンシング・イン・ザ・ビッグ・シティ」。スピードある滑りから4T決めてきました!高い!3Aはステップアウト。3Fはあぶなかった。3Lz+2Tは成功。まずまずの序盤ですね。スピンはスムーズ。CiStは足下の技術と上半身の表現力が両方ともすばらしい。3A+2Tはすばらしい高さ。3Loもクリーン。スピンから3Sも決めた。3Lzはすばらしい流れ。曲の盛り上がりとともにテンションもあがってきたか。SlStで勇ましく踏んでいたら途中で演技を挟むというユニークな構成。そのまま続きでフィニッシュ。いい演技でしたね。複雑なプログラムだけに滑り込んでいったらもっとよくなりそうです。191.85。トップにきました。
呉家亮。Raul di Blasio「Cuesta Abajo」。3A+3Tは大きなジャンプですねー。3Sも余裕があります。イーグルからの3Aもばっちり。高さで成功させるタイプですね。3Lzも成功。スピンはこれからの課題ですかね。CiStは身体を大きく使う演技。ってホンダバンがいってました。3Lz+2Tは止まりましたが成功。複雑なステップからの3Loはシングルに。次は3Lo+2T成功させますが、セカンドで回転が足りませんでした。3TからSlSt。キレのある振りを踊ります。音楽によくあわせてますね。スピンから最後は音楽にあわせて1,2,3でフィニッシュ。ジャンプの出来がよかったですねー。ここまでジャンプをうまく決めてくるとは。この先楽しみです。189.58。
ロス・マイナー。服装でアボットと区別がつくようにしてほしい。映画「カサブランカ」より。さいしょはおしゃれなCiSt。森中さんがいうんだからよっぽどおしゃれなんだろう。右足でずっと滑っていました。いい雰囲気にしておいて3A。でかいな。低い姿勢からのジャンプが特徴。3Lz+2Tも決まりました。3F+2Tも成功。無理せずセカンドはダブルにしてますね。シットスピンは軸がしっかり。なんか飲んだぞ。3Loは流れがあります。音楽に乗ったステップから3Lz。音楽表現もいいですね。きれいなイーグルもみせてくる。ホンダバンへのオマージュか。3Sはうまくいかなくて音楽もそんな感じに変わった。おもしろい。SlStは柔軟な表現がおもしろい。そこから3Fを決めてスピン。2Aはオーバーターンでスピンでフィニッシュ。さすがジュニアチャンピオン、技術持ってるし雰囲気もよく出してますね。これからもっと存在感が出てきそうです。186.42。
デニス・テン。リスト「死の舞踏」。3Aは高さがありましたがオーバーターン。スピードあるステップから3Lzは止まってしまいました。3Fは軸が傾いて転倒。降りられませんでしたね。CiStは緩急のついた表現。さすがデニス・テン。よどみのない緩急。それにしても重厚な死の舞踏ですねー。2A+2Tはアクセルでオーバーターン。ジャンプのリズムがあってないとホンダバン。3Loはばっちり。しかし3Lzは転倒。コンビネーションにするところだったみたい。3S+2Tも2つともオーバーターン。特徴的なイーグルからの2Aはなんとか。ビールマンスピンをきれいに決めてからSlSt。ここでも少しよろっとしました。そのままフィニッシュ。今日はよくなかったですねー。いつもの演技のキレはみせていたのですが。171.68。序盤だし気にするな。大丈夫。フランクおじいちゃんもそういうてるよ。
羽生結弦。「ツィゴイネルワイゼン」。スピードでてますねー。4Tはキレのある回転でばっちり成功!3Aは粘りました。3Fはおっけー。衣装はジョニー・ウィアーがデザインしてくれたらしいですよ。そんなことするんやジョニー。あとは七三にするだけだ。シットスピンもいいですね。3Lz+2Tも大きなジャンプで距離がでてますねー。SlStは足下の技術をしっかりみせてますね。きれいなエッジ。この難しい曲で間の取り方と緩急がうまい。3A+3Tも決めました。3Lzはコンビネーションをソロにしました。3Loはシングル。跳び急いだか。だいぶ疲れてきたよう。CiStもその中でがんばってます。ふらふらだけど踊りもしっかり。観客のあとおしをうけてます。3Sからスピン。ドーナツスピンから高速スピンでフィニッシュ。ほんとに疲れてましたががんばりました!すばらしいデビューでしたね。将来性を十分に感じさせる演技でした。207.72!
フローラン・アモーディオ。待ってました!うわーラメの衣装!マツケンサンバみたいだ。Taio Cruzの曲ほか。3Aは忍者のようにキレと高さがありました。かっこいい。葛籠重蔵か。3A+2Tは片手あげ。3Loから気を集中してから音楽ががらっと変わります。CiStはさすがのダンス。うまい。うまいですねー。スピンのあとまた細かいダンス。マイコー!マイコー!3S+3Tをあのダンスのあとで決めてきました。3Lzも流れがある。3Fもしっかり、3T+2Tと決めてきました。2Aはシングルに。SlStはがっつり盛り上げてもう好きなように踊ってます。エキシか。でもほんとにうまい。アモーディオのいいところばっかり出るプログラムですね。このへんはモロゾフも考えているんでしょうか。さすが策士。スピンでフィニッシュ!やりましたね!終わってもまだ踊れるぜとばかりにアピール。それでこそサンデュ先輩の後継者よ!213.77!モロゾフも大喜びですね!
ショーン・ソーヤー。映画「アリス・イン・ワンダーランド」より。いい動きから3Aはツーフット。3Fは転倒しました。がんばれ。3Lz、3Sもいまいち流れがよくない。スピンでアピールしましょう。180度開脚のスパイラルもみせてます。柔軟性をアピール。小芝居のマイムもうまいぞ。3Loはほとんど助走なし。3F+3Lo+SEQは間にステップが入ってシークエンスに。CiStは音楽にのせた動きもある。2Aをいれてみなごろしイーグル的な動きの勢いでスピン。なんでもできるんだなオマエは。SlStから2A+2Tを跳んでスピン。180度開脚スピンでフィニッシュ!ソーヤーのいいところはみられましたね。ジャンプのミスが序盤にありましたが、立て直してきました。193.80。伸びませんでしたね。
ジェレミー・アボット。相変わらずリンクサイドの有香ちゃんは美しいですね。「ライフ・イズ・ビューティフル」。3Lzはきれい。クワドルプルは回避しているようです。ファイナルに出ないとですね。3Fもばっちり。3A+3Tもクリーンですねー。CiStは音楽にあわせた動きをふんだんに入れながらも歯切れのいいステップ。そのまま2Aにつなげています。とにかくつなぎの部分も流れがスムーズでよどみがないですね。3Aはシングルに。3Lo+2T+2Loは成功。スピンはポジションがきっちり。3Lz+2T、3Sも複雑なステップが前に入ってました。CiStになってもスタミナも十分。しっかり表現のできる体力。ジャッジにもしっかりアピール。音楽の終わりに寄り添うようなスピンでフィニッシュ。これはすばらしいですね!これがアボットの力!スケート全体に清涼感というかすがすがしさというか、銀盤にきれいな雰囲気が広がりました。血液さらさらスケートというか。スケートの可能性というか楽しさというか魅力というか。小さい子にみせてやりたいというような。きっとアボットもこのプログラム好きなんだろうと思わせます。218.19でこの時点で1位、計算通りですね。有香ちゃんもほくほくしています。
高橋大輔。お待たせいたしました。がんばってもらいましょう。大チャンスコールが起こっています。横浜を救って!…いや大ちゃんコールの間違いでした。「ブエノスアイレスの冬」。雰囲気もりもり。4Tはキレがあって完璧。3Aも流れをまったく失わない。3Loは止まりましたがおっけー。スピンからCiSt。盛り上がる場内。今までのステップとはやはり1つ次元が違う感じですね。カメレンゴの振り付けもクール。細かいところの表現も物語を感じます。3F+2T、3A+2Tとコンビネーションも問題なく決めてきます。つなぎの部分のステップも高度。3Lzは成功、3Sはシングル、3Lz+2Tで転倒しました。疲れてきましたか。でもSlStはお客さんのパワーで滑りきりました。最後は高速スピンでフィニッシュ。ありがとうございましたー。さすがの実力をみせてくれましたね。森中さん「本人のいう『暑苦しい演技』ができたでしょう」はほんとに、森中さんがいうからいくつもおもしろいです。234.79。体力的なところはこれからで、しっかり役割を果たせました。
○最終順位:
1. 高橋どの
2. アボットどの
3. アモーディオどの
4. 羽生どの
5. ソーヤーどの
6. 無良どの
優勝は高橋。まあ事実上アボットとの一騎打ちで高橋有利という感じでしたが、今回はそれがプレッシャーになることもなく、オリンピックメダリストとして胸を貸したくらいの余裕を持って演じることができましたね。世界選手権に向けて順調という感じです。
2位はアボット。ミスもありましたが、今日の滑りはほんときれいでした。有香ちゃんの指導が徐々に実を結びつつあるのかも。アボットも独自の持ち味を高いレベルで発揮できれば十分世界チャンプも狙えますからね。そういう意味で進化を起こしたいところです。
3位はアモーディオ。もうばりばり踊る踊る。プログラムでもダンスパートばっかりじゃないですか。モロゾフよくわかってくれてますね。機嫌良く踊らせるところからまず始まる。エマニュエル・サンデュの後継者として、しっかり育ててください。4位は羽生。めちゃくちゃ疲れてましたが、これで体力がつけばどういうスケーターになるんだろうと大きく期待させる演技でした。
あと今日はバンデルペレンとクチピーがよかったです。バンデルペレンは突如ジャンプがよくなったようで、終わったあとのガッツポーズも半端なかったですね。そういう不安定さもケビンの魅力。自分のペースでがんばってください。それからクチピーの難解なプログラムはかえって好感が持てました。それでこそ銀盤のしゃがんでかたまり背を向けながら心の一つもわかり合えない大人たちをにらむ自分の存在が何なのかさえわからず震えている天上天下唯我独尊スケーターですよ。クチピーなりのロミオとジュリエット、略してクチロミジュリピーを作り上げてください!

カテゴリー: フィギュアスケート パーマリンク

フィギュアスケートグランプリシリーズ2010 NHK杯(5) :男子シングルFS への2件のフィードバック

  1. みね のコメント:

    ホント、左右の服が違うデザインで一人二役してんだよ、って選手が増えましたよね。村上選手のゾロもそうだったし。
    アモディオ選手、確かに忍者の格好似合いそう! そのうちEXでフランスでも人気のナルトでもトータス忍者でも扮装して踊ってくれたら嬉しいですねぇ。

  2. マイク松 のコメント:

    みねさん、こんにちは。コメントありがとうございます。遅くなってごめんなさい。
    実際プルのエキシの男女二役ほどではないですが、それも1つの表現なのかもしれませんね。
    アモディオの忍者、個人的にもすごくたのしみなんですよ。あいつにナルト全巻を送ってやりたい!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)