今日は富井が東京出張しているので(かぜひいてますが)、極東事務所でおるすばんのマイク松ですこんにちは。おるすばんってカタカナで書くと宇宙刑事みたいですよね。宇宙刑事オルスバン。ギャバン、シャリバン、オルスバン。
さて、昨日野球中継が終わってぼんやり画面をみていたら、なんか見覚えのある名前がテロップで出たような気がするのです。…リッキーさん?
番組表をチェックしてみたら、なんとJSPORTSのドキュメンタリー”THE REAL”で、リッキーさんが取り上げられるというのです。RUN RICKY RUN。
見る前はフィールドを疾走していたら途中からパトカーに追いかけられRUN RICKY RUNとか想像していたのですが、みてみるとすばらしいドキュメンタリーでした。
リッキーさんは幼い頃父親の犯罪で一家が離散し、それが心の傷としてずっと残っていたんだそうです。とはいえ突然引退したり、薬物違反で何度も出場停止になったり、CFLにいったり、ヨガの修行をしていたりといった事実は本当なのですが。
しかしリッキーさんは自分の内面と向き合いながら、アイデンティティを求め続けていた、僕らが知っているリッキーさんの数々の奇行はそういうところからきているんだそうです。
そしてその間ずっと支え続けていた女性と結婚。リッキーさんには3人の愛人がいてそれぞれに子どもがいるんですが、その人はそんなひどいめにあわされてもリッキーさんへの愛情が尽きることはなかったそうです。いい人とめぐりあったんですね。
最後の方は本当に東洋医学を会得するため勉強しながら、自分の体と対話しつつ現役を続けていたそうで。引退したらほんとにその道に進もうとしているようで、マッサージやヨガの講話?も堂に入ったものでした。
リッキーさんの話をずっと聞いていて、遠藤周作『沈黙』のキチジローにも似た、過ちを繰り返しながらも何かを、正体のしれぬ何かを探して生きる姿が、なんとも人間らしい姿だと思いました。リッキーさんはいけない葉っぱを吸いながら、僕らに人間とは何かを身を削って教えているのではないかとさえ思いました。
そしてそんなはた迷惑で気まぐれでよくわからないリッキーさんをずっと支えていた友人がいるということが本当にありがたく思いました。最後の最後に信じられるのは友人という自分仮説が裏付けられたような気がします。
よく考えてみるとこのサイトにもそういう人がいっぱい出てきます。転倒しても転倒しても滑り続けたホンダバン、ビッグマウス&忍法雲隠れから今はどこにいるかわからないミッチェルさん、セーブセーブ炎上炎上セーブ炎上炎上のナガカーさん、小指粉砕骨折のビッグバンブー先生、そして無類の強さを誇りながらも神の摂理や自縄自縛に翻弄され、最後はツイホーされてしまうミッキー兄さん。
さえないことも多くあっても、僕らの彼らを見るまなざしは常にあたたかい。それはスポーツのやりたい方向とは真逆で、感動をありがとうとかとは無縁で、一流選手&人気選手のすばらしいプレーにはみせることのできない形で、人間をみせてくれているからなんじゃないかと思いました。
みんなにバーカバーカオワタオワタといわれていても、おもしろくて目が離せなかったリッキーさん。形はだいぶ悪いですが、事情を知らないことを差し引くと、それでもリッキーさんが好きでよかったと、うれしく思いました。あのすばらしい走りのVTRをみていると、早く復帰しているかを助けてくれと思ってしまうのですが、やっぱ無理ですかね。
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最近のコメント
4月11日はミッキー兄さんの36歳のお誕生日でした。
おめでとう、兄さん!
で、本題。
J-Sportsとは契約していないのですが、そのドキュメンタリーは見たかったですね。
PHIファンとしては、リッキーさんでなくマクナブを選んでくれて良かったというのが第一のイメージですが、緑のチームの仲間として活躍するリッキーさんは僕も好きでした。
来年もやるといった直後に突如引退というのも、がっかりしましたが、むしろこの人らしかった……かな。
年齢的に、昔みたいに何食わぬ顔で戻って来る事はないかもしれませんが、ありがとう、リッキーさん!
YM5さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
これはおもしろかったです!なんか人間の存在を深く考えるきっかけになります。
もちろん復帰しても可です!