フィギュアスケートグランプリシリーズ2010 NHK杯(4) :アイスダンスFD・ペアFS

よこはま買収を断念。立地で対立すれば折り合わないだろうなと思っていましたが、いざ決裂となると今後が大変そうだなと思ったマイク松ですこんにちは。強く生きてほしいです。
今日はNHK杯のペアFSとアイスダンスFD。たのしみです。

アイスダンスFD。実況は佐藤さん、解説は樋口地蔵尊。
ハンガリーのトロツィー・マヨール。「ビー・イタリアン」。わりと最初の部分はいきいきすべってますね。CuLiはまずまず。ダンススピンは両回転。CiStはもうちょっと音楽をつかんでほしいところ。StLiはなかなか軸がしっかり。SlLi+CuLiは一生懸命ですがよろよろっとしてます。ツイズルは間があいてしまいましたが、ユニゾンはしっかりできてました。DiStは地蔵尊が滑りをよくするようにとのお告げ。がんばっていましたね。このカップルも長い経験を経てすばらしいカップルになるのかも。がんばれがんばれです。トータル87.40。
中国の于小洋・王晨。ベートーヴェン「月光」。最初ルパンのどろぼうステップみたいなのがありましたよ。しかしスピードはさっきのカップルよりあります。ツイズルは大きな動き。CiStは2人がもっと連動してほしい。SlLiはもっと豪快さがほしい。ダンススピンはとてもきれいですね。SlLiからDiSt。中国カップルはリフトが得意な選手かと思ってましたが、このカップルはわりと普通のステップの方がよく感じました。それはいいことなのかも。102.65。
イギリスのクームス・バックランド。「ライオンキング」より。序盤の動きあるところから速いRoLi。クームスを容赦なくふりまわすバックランド。激しい。ダンススピンはあんまり得意じゃないか。CuLiは両者のポジションがきれい。ペアっぽい。CuLi+RoLiはまたすばらしく激しい。得意なんですかね。CiStは表現重視で、音楽をしっかりあらわそうとしてます。一体型のカップルですね。DiStも動きがおもしろい。このプログラムはもっともっとよくなりそう。最後までがんがん振り回していました。すごくペアっぽいですが新しい時代のアイスダンサー。カー姉弟の後継者になるんでしょうかね。109.80。
日本のリード姉弟。クリスのひげはさすがになくなりました。「ソー・シー・ダンシズ」。佐藤さんの説明してくれる物語をしっかり表現してますね。SlLiはスムーズな実施。ツイズルはキャシーが今日はいまいちでした。SlLi+RoLiは降りがスムーズできれいでした。やっぱりしっかりがんばってますよ。地蔵尊もスケートがよく滑っているとのこと。音楽の流れとストーリー性をメリハリをもって表現しているSlSt。最後は雰囲気のあるダンススピンで締めました。表現力と物語性がすごく高まりましたね!今までの演技の中では一番よかったのではと思いました。114.52。サンキューモロゾフ!
チェコのミスリベツコワ・ノワク。「レット・マイ・ピープル・ゴー」ほか。CiStはすごく滑るし深い。きれいなエッジしてますよ。ツイズルはミスリベツコワのミス。CuLiはてきぱきしてます。MiStも表現力豊か。曲に負けてないですね。曲が変わってCuLi+RoLiはイーグルがぷるぷるしてましたががんばりました。ダンススピンでまた曲が変わってます。「ヴィーナス」にのって客をあおりながらフィニッシュ。なんだか今のルールで滑ってるのに、昔のアイスダンスっぽい印象ありましたね。なぜかなつかしかったです。115.17。ぎりぎりでリード姉弟をかわしました。
アメリカのシブタニ兄妹。FSは期待したい。チャップリン「スマイル」ほか。すばらしくスムーズなダンススピン。遊びは終わりだという感じですね。ダンススピンだけで物語がもりもり。スピード感もまったく違う。そこからCiSt。正統派のダンスのステップ。それだけですばらしく優雅。SlLi+RoLiは兄ちゃんのホールドが微動だにしません。3連続ツイズルもまったくぶれずユニゾンも完璧。サイコミュですねー。SlLiはすばらしいポジションチェンジ。いろいろ技はあるけどほんとに普通のステップがいちばんみせる。DiStもみごたえ十分。エクストラのリフトからシメまで完璧でした!ベリッシモです!これがシブタニ兄妹の力ッ!!この大技全盛の時代によくぞこの優雅なダンス!もちろんリフトもすばらしいけど、ステップの作り出す物語と雰囲気こそがアイスダンスですよ!地蔵尊も横にいる富井もいかにもうれしそうにしていました。136.93!きました!きたきた!
イタリアのカッペリーニ・ラノッテ。カッペリーニちゃんはシングルみたいな衣装ですね。メロディー・ガルドー「アワ・ラヴ・イズ・イージー」ほか。ダンススピンから入りますね。RoLiはさすがラノッテ、カッペリーニちゃんをしっかり見せるいい回転。CiStも曲の雰囲気をしっかり表現。ツイズルはちょっとあいませんでした。SlLiはとてもなめらかなライン。でも次のリフトはあがりませんでしたね。痛い。DiStもしょんぼりしてしまってると地蔵尊。StLiからフィニッシュとがんばりましたが、エレメンツが1つたりないのは痛かったですね。しっかりしてよラノッテ。127.43。
ロシアのイリニフ・カツァラポフ。イリニフはバレリーナのようなすごい衣装。「ドン・キホーテ」。最初からバレエの雰囲気をがっちり製造。CuLiはイリニフの表情をよくみせてる。ツイズルも速くて大きい。そしていちいち決めるポーズが美しく、物語を1つ1つ作り上げていくようですね。CiStはまだまだよくなりそうですが、雰囲気がどしどし作れてます。RoLiやSlLiはいずれもスムーズ。DiStはまだスピードが出そう。ダンススピンはポジションをたくさん変えて工夫していました。やはりすばらしいですね!まだまだ引っ張り合ってるところとかあるし、滑り込んでいったらもっとよくなりそう。さすがロシアの伝統を背負ってますね。135.05。
カナダのウィーバー・ポジェ。映画「ムーラン・ルージュ」より。CiStからの入り。音楽にもよくあった元気な滑り。地蔵尊はフリーレッグのユニゾンがあってるとのこと。ツイズルはポジェが足をホールドできませんでした。ダンススピンは安定してます。ステップでも物語をしっかり表現してる。CuLi+RoLiの連続、CuLiはポジェのがんばったホールドが印象的。ぷるぷる。DiStはちょっと疲れたか。最後のリフトでフィニッシュ。最後の方にもうちょっとキレがほしかったですが、がんばりました。ウィーバー・ポジェはほんとによくなりましたよねー。これでカナダも層が厚くなった感じ。141.57。
アメリカのデイヴィス・ホワイト。横綱登場です。最後はしっかり締めてもらいましょうか。あふれる気力。映画「イル・ホスティーノ」より。大人の雰囲気も作りながらまたすばらしい一連のなめらかな滑り。SlLiは複雑でどういうことなのかわからないリフト。CiStは滑りのなめらかさ。あっという間に向こうにいってしまう。ワープ滑走法。高速ツイズルでも最初も終わりもまったくぶれなし。完璧です。SlLi+RoLiのポジションチェンジもばっちりで、すぐそのあとのステップにつなげていきます。ダンススピンは入り方が工夫されています。地蔵尊もはじめてみたとコメント。DiStは音楽の緻密なテンポをステップですっかり表現。高速RoLiから最後までまったく隙なし!ありがとうございました。シーズン最初でもうここまで。横綱!日本一!165.21。
○最終順位:
1. デイヴィス・ホワイト
2. ウィーバー・ポジェ
3. シブタニ兄妹
4. イリニフ・カツァラポフ
5. カッペリーニちゃん・ラノッテ
1位はデイヴィス・ホワイト。このカップルの演技って仏像彫刻みたいな感じで、シーズン序盤の荒削りでもここまで美しいんだという感動と、この完成品はどれだけ美しいんだろうという期待感を同時にもたせてくれるんですよね。果てしない微調整の先にある完成型をぜひみてみたいです。2位はウィーバー・ポジェ。今年は飛躍の年になりそうな予感がしますね。もう優勝とかはあいつらにまかせて、独自の道を安心して突き詰めていってください。
3位はシブタニ兄妹。これがシブタニ兄妹の力というスケーティングをみせてくれましたよ。なめらかな滑り、ステップの華麗さと美しさ。あの地味な顔でよくここまでのアイスダンスをみせてくれるものです。いや好きなんですけどね。これからが超たのしみ。4位はイリニフ・カツァラポフ。こちらもロシアの伝統、そしてロシアの先輩方の遺産をがっつり引き継いでいる感じがします。それに加えいいライバルもいる。成長が楽しみです。

ペアFS。実況は曽根さん、解説は若松さん。声がかわいい。
中国の張悦・王磊(おうらい)。ラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲」。2Twは高さあります。3T+2Tは女性の方が2つめがシングルに。3Sはがんばって成功。トゥラッソーリフトは降りで乱れが。ソロスピンはよくそろえてますね。ワンハンドリフトは大きい。若松さんがポジションをぽじちょんっていいました。スパイラルから3LoTh。これはばっちり。3SThもまったく問題なし。自信があるからこそ後半にもってきましたね。Dsもしっかり。スターリフトからコンビネーションスピンでフィニッシュ。だいぶ疲れているようでしたががんばりました。トータル138.55。
ドイツのハウシュ・ベンデ。映画「プリンス・オブ・ペルシャ」より。2Twは大きくできました。3SThはハウシュがしっかりふんばりました。3T+2Tはきれいにきまりました!ここでミスでるかなと思っていましたが(何となく)。ソロスピンはばっちりそろえてきました。さすがドイツ!(何となく)スパイラルでもポジションチェンジ。アクセルラッソーは入りがスムーズでした。3Sはダブルになりましたが両方2Sになった。3FThはこれまたがっちりがんばりました。足の力。スターリフトも乱れなし。Dsからペアスピンに。がんばりました。ベンデが僧侶のように拝んで観客にこたえていました。148.31。どーもくんの赤い口の中と、コーチの赤いめがねがコーディネート。
アメリカのヤンカウスカス・コフリン。両方とも白い衣装。シューベルト「アヴェ・マリア」。2Aから入りました。成功。3Twも余裕がありましたね。3LoThは距離が出てましたねー。3T+2Tはヤンカウスカスがファーストで転倒。うーん惜しい。アクセルラッソーはさすがのポジションの美しさ。Dsはコフリンのポジションが安定していました。ペアスピンはアメリカとは思えないユニゾン。ばっちりじゃないですか。スパイラルもスムーズ。3SThは練習では抜けていたそうですが今はばっちりでした。ステップラッソーは前後の流れがスムーズ。曲後半になって結構よくなってきているかも。スターリフトからペアスピン。軸が安定したいいスピンでフィニッシュ。ソロジャンプの転倒だけであとはいい滑りでしたねー。154.88。
カナダのブロデュール・マタトール。マタトールはおもしろ破戒僧みたいになってます。南無。「パリのアメリカ人」。3Twは力業。3Tはマタトールがダブルに。ソロスピンは回転の速さが全然違う。堂々と。ペアスピンは技術を見せるエントランス。2A+2Tはばっちりでした。Dsは低い姿勢できれいです。3LoThは豪快なスライディング。あのスライディングではゲッツーはきついですねーという転倒。リフトは回転が逆になり難易度アップ。最後は連続でリフトをばんばん。スパイラルから3SThは今度は決めてきました。スターリフトからそのままキャリーリフトにつなげてフィニッシュ。持ち味はしっかり出せた、そういう滑りでしたね。151.97。マタトールがキスクラで暑苦しい投げキッスをしていました。
第二グループはアメリカのデニー・バレットから。ガーシュウィン「ラプソディ・イン・ブルー」。3Twはがんばりました。3Tはデニーが回りきれず。3LzThはきっちり高さと距離がでていました。2A+2A+SEQはファーストでバレットが1Aになりました。ソロスピンはきっちりそろっていました。アクセルラッソーも流れがスムーズ。3LoThも確実に。若松さんもスピードが落ちないのがすばらしいと評価。アクセルラッソーからDsは腰が高いですね。バレットは苦手なのかも。ステップラッソーは降りで肩に乗せてしまいました。スパイラルから音楽にあわせるペアスピン。この辺はそつないですね。最後はがっちり抱き合ってフィニッシュ。激しく抱き合ってました。おもしろい。152.38。
日本の高橋・トラン。ラウル・ディ・ブラシオ「想いのとどく日」。3Sは高橋が転倒。がんばれがんばれ。2Twはしっかり。3SThは手をついてしまいました。ソロスピンで落ち着きたいですね。ソロスピンはパーフェクトにユニゾンがとれてました。SlStをもってくるのはめずらしい。Dsはミスもなんとか。2A+2Tは高橋が転倒。ジャンプのフィーリングがあってないんでしょうかね。リフトは入りからポジションとすばらしいクオリティ。3TThはツーフット。スパイラルの質はとても高いです。アクセルラッソーもポジションがばっちり固まってました。今回はジャンプがあわずに苦労しましたが、ほかのところの質は高かったですね。逃げ切れるかどうかなんとも微妙。…155.66!おおーなんとか逃げ切りましたね。キスクラもまじかよという感じ。高橋も信じられないという顔です。
ロシアのバザロワ・ラリョーノフ。映画「仮面の男」より。ラリョーノフが出だしヤグディンぽいですね。でバザロワがラリョーノフの顔をぐるぐるまわしている。おもしろいですね。おおーすごいスピード出てる。3Tはタイミングもばっちり。3Twは高さも質もばっちり。3FThは距離が出ましたねー。遠くにいきました。2A+2A+SEQはタイミングがずれましたがジャンプ自体は成功。ペアスピンはポジションがきれいです。スパイラルも滑りながら入れ替わったりしてます。アクセルラッソーからキャリーリフトに。長いリフトでもスピードが落ちない。ラリョーノフのパワーですね。3LoThも大きなジャンプ。入りに工夫のあるスターリフトと逆回転、降りにも工夫。すごいな。ソロスピンはずれていましたが修正。低いDsでフィニッシュ。さすがの技術、さすがのパワーです!力をみせましたね。ときどき「仮面の男」でバザロワは何をしてるんだろうというところもありました(富井は「あれ仮面か?」っていってました)が、それを含めておもしろかったです。173.83。いい点でました。
中国のほう清・とう健。横綱登場です。リスト「愛の夢」。最初の美しい振り付けがいいですねー。2A+2A+SEQはセカンドで1Aになりました。次の3Tも回りきれず。まあここからですね。いいリフトから完璧なユニゾンと音楽表現のソロスピン。物語を紡ぎ始めるペアスピン。3Twも静かな音楽の中でどーんと高く。工夫があります。3SThはすごい高さ!やっぱりこのペアが一番高いんや!高い!スパイラルからアクセルラッソーはここでやる必然性を感じます。3LoThも高さと距離が。そのままスムーズにDs。よどみないですね。キャリーリフトからスターリフトにいって、静かにフィニッシュ。ありがとうございました。ジャンプのミスもありましたが愛嬌程度。むしろ今後が楽しみになってきました。189.37。
○最終順位:
1. ほう清・とう健
2. バザロワ・ラリョーノフ
3. 高橋・トラン
4. ヤンカウスカス・コフリン
1位はほう清・とう健。表現しようとしているものが遠くにあり、それに向かって足を進めているというところです。完成型がたのしみですね。2位はバザロワ・ラリョーノフ。ロシアの新星がいいスタート切りましたね。川口・スミルノフもうかうかしていられませんね。競い合って強くなってほしい。
3位は高橋・トラン。シニアデビュー戦で表彰台とはすばらしいですね。FSはミスが続いて逃げ切れないかなと思っていましたが、SPの貯金が効いたようです。よかったよかった。日本のペアスケーティングを引っ張っていって、もっとたくさんの競技者が出てくるように、がんばってほしいです。まさに期待の星。

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フィギュアスケートグランプリシリーズ2010 NHK杯(4) :アイスダンスFD・ペアFS への3件のフィードバック

  1. アリョーシャ のコメント:

    レビューありがとうございます。
    SDの記事で、シブタニーズが皇室っぽいとの文に爆笑しました。
    ニューシネマパラダイスから好きになったカップルですが、この2人の
    上品だけれどちょっとレトロな雰囲気ってなんだろう・・・と思っていました。
    確かに~宮と呼ぶとぴったりです。でも、皇室ならお手振りは肩より上に手を挙げてはいけないですね。
    横綱2組はさすがでした。関脇も順調に育っています。カナダのカップルはもう大関とよんでもいいかもしれません。
    あ~、とても楽しかったペア、ダンスなのに今シーズンまともに見れるのは今回だけかもしれません。
    テレ朝はダンス、ペアはCSのみ。せめて、BSでやってほしいです。

  2. コリン のコメント:

    こんにちは。
    私もレビュー楽しみにしてました。
    ロシアファンなので、バザロワ・ラリオノフに期待してます!
    >「あれ仮面か?」
    に爆笑しました!
    ラリオノフが仮面の男(主役)だとして、バザロワは一体??みたいな・・・
    振付も構成も衣装もとっても良いんですが、
    「仮面の男」じゃなくても・・・って気がしないでもない(笑)
    まぁ、ラリオノフが今季、坊ちゃん狩り?みたいな髪型でイマイチなんで、
    可憐なバザロワが華を添えてくれる・・・
    もうこれで良しとしましょ~(フォローになってないですね)

  3. マイク松 のコメント:

    こんにちは。コメントありがとうございます。遅くなってごめんなさい。
    >アリョーシャさん
    皇室っぽさ、共感していただけてうれしいです(笑)。アイスダンスでも皇帝になってもらいたいものですね。
    CSでしかみられないの、ほんときついですよね。
    >コリンさん
    バザロワの位置づけは今でもよくわかりません。天使と悪魔とかならわかるんですが、相方が人工物というのはなかなか斬新ですね!

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