昨日の男子シングルSPで、将軍のすごい派手な服に対してつっこむのを忘れていたマイク松ですこんにちは。あれどこで買ったんですかね。ただ派手なんじゃなくてすごいエネルギーを感じます。きっとジャンプの回数を間違えたりもしなくなるでしょう。そしたら今年の受験生がみんなあの服を着て受験。おもしろい。
今日は女子シングルSPです。男子シングルに続いて女子シングルもいいメンバーがそろってます。なにしろアメリカ・カナダ・中国の優勝選手がいっぺんに出てくるんですからね。とれびあーん!
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フィギュアスケートグランプリシリーズフランス大会、女子シングルSP。実況はカクザワ、解説は横谷さん。
スペインのソニア・ラフエンテ。「クライ・ミー・ア・リバー」。ステップからの3Fはクリーン。ステップもしっかりしてましたね。つなぎの部分を工夫してます。3Lo+2Tもしっかり。2Aも決めました。いいジャンプでしたね。レイバックスピンは回転も速いし、ビールマンまでもっていってます。SlStは密度が濃く躍動感もある。曲にしっかりあわそうとしているのがわかりますね。最後はI字スピンでフィニッシュ。まずまずの点数ですね。でもジャンプもまとめたし。得意のステップをもっとよくしていけば武器になりそう。49.51。
フランスのイリサ・シリテ。フランスの国内チャンプらしいです。映画「ブラック・スワン」より。3T+3Tは2つめでバランス崩しました。回転は足りなかったですかね。3Loも高さがある。荒削りな部分があってかえっておもしろいですね。2Aはステップアウト。苦手そう。レイバックスピンからSlSt。前半は片足ですね。最後のコンビネーションスピンはいきなり回転が速い。しっかりまとめました。GPS初出場にしてはがんばってますよね。しっかり詰めていけばもっとよくなりそう。48.25。
フランスのレナ・マロッコ。こちらは一昨年のフランスチャンプ。ラテンの衣装。「No Hay Problema」。3Lzはダブルに。おもしろい跳び方しましたね。今度も3Lz+2T。間にターンが入りました。最初のがフリップでロングエッジなんですかね。見直してみると確かにフリップぽい感じでした。2Aはおっけー。なんか滑っているときの手がおもしろい位置に入ってる。スピンもちょっとおもしろい体勢になってる。スピードがあんまりないからかな。SlStは自分らしさが出せていたかも。スピンはがんばりました。まだ技術がほしいところですが、曲の雰囲気はしっかり出せてたんですよね。そこは強みとしてのばしていきたいところ。あと曲のセレクトもかっこいい。43.95。
ロシアのエリザベータ・タクタミシェワ。きましたねニュータイプ。「アディオス・ノニーノ」ほか。いきなりもりもり表現力。次元の違いをみせつけます。3Lz+3Tをさらっと成功。つなぎの部分でもしっかり表現。3Loも前後の流れも含めばっちり。2Aも問題なしです。相変わらずの新型モビルスーツの性能。レイバックスピンもポジションばっちり。CiStはタンゴの深いところまで表現。手の動きが見事すぎる。もりもり物語が。最後のスピンも1つの作品のような。回転で次々と主張が生み出されていました。ありがたい話です。エレメンツ1つが物語を生み出し、それが曲にしっかりフィットして大きな物語。オムニバス映画のような。62.04。パーソナルベストですね。
マエ・ベレニス・メイテ。2戦目でよくなってますかね。「王子からの最後の手紙」。3T+3Tをしっかり成功。いつもより慎重になってましたが。3Lzはフォロースルーがかっこよく決まりました。2Aはオーバーターン。これはもったいないですね。スピンからSlSt。前半は片足。大きな身体を大きく使ってアピール。ちょっと疲れたのかスピードがなくなってきた。しかし最後のビールマンスピンでは回転速度でました。ジャンプは決まりましたがその他の部分でこまかくとりこぼした感じがしますね。50.49。地元なのにNHK杯よりよくないですね。
スウェーデンのビクトリア・ヘルゲソン(姉)。「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」。スムーズな滑りでスピード出てます。3T+2Tは3-3を変更。3Loは高さ出てましたね。レイバックスピンは回転が速い。SlStはアメリカ大会ではLv4をとったらしい。それはすごいですね。今回も密度が濃いしエッジも深く使ってますよ。そこから2Aをしっかり成功。最後のスピンもしっとりと、それでいて正確に決めました。好調を維持しているみたいですね。54.16。こちらはアメリカ大会よりも向上。ジャンプを調整してきたようです。
村上佳菜子。中国大会よりあげてきてますかね。「ヴァイオリン・ミューズ」。しっかりつなぎの演技はがんばってますね。3F+3Tはセカンドで回転が足りなかったですね。おしかった。3Loはきれいに決めました。大きなフォロースルー。スピンはてきぱき。回転速度速い!ビールマンになっても全然落ちない。複雑なステップからの2Aはばっちり成功。CiStは音楽ののりもいいし、躍動感はすばらしい。中盤のバレエジャンプもかっこいいです。最後は速いシットスピンでフィニッシュ。これはしっかり演技全体をまとめてきましたね。最初のジャンプのミスはありましたが、一歩ずつ向上しているのが感じられました。55.77。
全米チャンプ&ファイナルチャンプのアリッサ・シズニー。全米チャンプ!ファイナルチャンプ!きましたー。今日の衣装もよく似合っております。ありがとうございます。エディット・ピアフ「バラ色の人生」。リンクが清められていくような滑り。3Lzはツーフットになりましたね。回転も足りてないけどどんまい!3Lo+2Tはステップアウトになりました。転倒しなかった!2Aは決まりました。いやいやこんなもんですから!ドーナツスピン、そしてそこからのポジションチェンジもスムーズ。まったく回転速度落ちてない。CiStは優雅さとエッジの深さが気持ちよく表現されてますね。シットスピンはチェンジエッジしてもまったく回転速度が変わらないし、一気に180度開脚スピンに。最後のビールマンスピンはもう笑っちゃうくらいの完璧な出来でした。これぞ至高の芸術、すばらしいです!横谷さんは「あれだけミスしても笑顔で滑ってるんですからね」とおっしゃってましたが、当然です、こないだまで毎回転倒してたんですから!そんなことでシズニーの笑顔は色あせたりしないのですよ。57.25。いい位置や。
イタリアのカロリーナ・コストナー。いつもの蛍光色の布をまとって登場。「ピアノ三重奏曲第2番」。すごい速度出てる。3T+3Tをきれいに決めてきました!いいですね。スムーズなステップから3Loは片手つきました。大丈夫。手足の長さをつなぎの部分でしっかりアピール。そして速い!2Aは高さもありました。まだ好調を維持してますね。スピンも回転が速い。でも突然CiStにいったところで転倒してしまいました。何が悪かったんだろう。もったいない。てきぱきとスピンでフィニッシュ。すばらしいですね。あの転倒は謎だ。でもコストナーの照れ笑いがみられて、コストナーボーイズは喜んでもいいくらいですね。59.70。
○SP終わっての順位(燃えよドラゴンズ的な):
1. 遠い夜空にタクタミシェワする
2. コストナーの叫びを耳にして
3. 全米チャンプ&ファイナルチャンプのアリッサ・シズニーにつめかけた
4. 村上をじーんとしびれさす
5. いいぞがんばれヘルゲソン(姉)燃えよヘルゲソン(姉)
1位はタクタミシェワ。ようやく本来の不安定さを発揮してきたお姉さんスケーターたちを尻目に、圧倒的な安定感と表現力でトップに立っています。プログラムも最初からいいんですが、ますます詰めてきているような。FSはお姉さんスケーターたちもがんばってきますが、逃げ切れるでしょうか。無欲でがんばってほしいものです。日本には木鶏という言葉があってですね。
2位はコストナー。あの不思議な転倒がなければひょっとしたら1位だったかもしれないですね。すごいスピードであっという間に広告看板が通り過ぎていく。技術の力でPCSもアップというコストナーシナジーは十分発揮されてますからね。FSでは十分逆転できる位置。がんばってください。
3位は全米チャンプ&ファイナルチャンプのアリッサ・シズニー。もう予測変換でこの長い名前が出るようになっている僕のパソコンです。ジャンプが今日はよくありませんでしたが、今頃これくらいミスっている方が気が楽ですよ。それよりみましたか今日のスピン、今日のステップ。ビールマンスピンはジャッジがみんな3点をつけたんですよね。まあ当然ですよねあの出来は。どこからどこまで完璧。FSで表彰台くらいは守ってもいいですが、それよりもいつものスケーティングをしてくれれば。シズニーの演技は得点のためではなく、人類のための演技なのです。
村上は4位。少しずつ状態をあげていきましょう。あせることないし。長期的なレベルアップの意義は浅田が身をもって教えてくれてますからね。大丈夫、調子悪くても樋口地蔵尊を泣かせるほどではないですから。5位はヘルゲソン姉。またSlStがLv4でしたよ。意外な技術。その滑りのうまさをクチピーにも伝授してやってください。
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最近のコメント
松さん、こんにちは。
私もシズニーの演技と笑顔にバラ色の幸福感をいただきました!
コストナーの衣装、勝手な解釈で「あれはメロンだ!イタリアには蛍光黄色の幻のメロンがあるのだ」と思ったのですが…
変えてきましたね…
稲妻ぽい柄もくっきり蛇柄ラインストーンに…
よくみりゃ髪飾りも蛇
前よりオフショルダーな気が…色っぽく?
「蛇かぁ、なんで蛇?蛍光色?」益々謎。
ファイナルまでに考えよう…(笑)
えりこさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
シズニーの今シーズンは今まで100点の演技が120点になっているように、すばらしくなってますね。いいことです。
コストナーはあの布がイタリアでしか作れないすごい布だと信じるようにしています。いくらユザワヤでも決して手に入らないやつです。