フィギュアスケートグランプリシリーズ2021 NHK杯(6):アイスダンスFD

オリックが日本シリーズ第1戦サヨナラ勝ち。詳細は富井が書いてくれると思いますが、オリックが負けそうになって、われわれができる最大限の援護、あきらめるを発動させたのがよかったようです。マイク松ですこんにちは。

NHK杯はアイスダンスFD。演技自体のおもしろさに加えて、日本勢同士の戦いも注目とか。時代は変わりました。

フィギュアスケートグランプリシリーズNHK杯、アイスダンスFD。実況は星野さん、解説は宮本アニキ。

第1グループから。ロシアのソフィア・シェフチェンコ&イーゴリ・エレメンコ。シニア3シーズン目。「Heaven I Know」ほか。ペアっぽい入り。StLiから入りました。つながりがいいですね。ツイズルは他のエレメントをはさんで決めました。つなぎはもう少しスピードほしいです。CiStは落ち着いた音楽でじっくりみせてました。のびのあるスケーティングを意識。CuLi+RoLiはうまく切り替えられてました。ダンススピンはまずまず。コレオステップからツイズルでフィニッシュ。もっとスピードがどんどん上がるような滑りができるといいですね。トータル160.13。

ウクライナのアレクサンドラ・ナザロワ&マキシム・ニキティン。「ムーラン・ルージュ」より。最初は雰囲気出せてますね。小さいリフトをはさんでツイズル。よくあってますね。スライディングムーブメントはとても低かった。スピードもでてますね。SlLiはがんばってホールドしてました。CiStはしっかり関係性をみせてる。うまいステップですね。CuLiは片足のホールド。これはすごいです。ガガさんの「バッド・ロマンス」に入ってMiSt。雰囲気変えてきました。ダンススピンからコレオステップ、しっかり盛り上げてコレオリフトでフィニッシュ。自分たちらしい演技できてました。165.38。

小松原美里&ティム・コレト。FDで逆転したいですね。「SAYURI」より。ダンススピンから入ります。よく作ってありますね。CuLiは片足で。コレトパワーありますね。ツイズルはよく合ってました。間のつなぎもおしゃれ。MiStはスピードもあるし、SlLiはまっすぐに進んでいてよかったです。コレオリフトからCiStに入ります。曲にあわせた優雅な滑りの構成。RoLiはポジションチェンジもなめらかでした。コレオステップは最後までしっかり演じてました。ベストは尽くせましたね。172.20。

村元哉中&高橋大輔。これは楽しみです。「ラ・バヤデール」。いきなりエモい構図。こちらもダンススピンから入ります。村元の演技がうまいし回転も速い。スピードもあるしSlLiは降ろし方にも工夫。高橋のパワーもついてきてますね。そしてMiStはエッジが深い。もともとできてたんだけどすっかりダンスのステップになってる。RoLiからStLiにもっていく一連の流れがうまいですね。このプログラムとてもいいぞ。DiStはほんとアニキのいうようにスケーティングにのびがある。最後までスピードもあるし。ツイズルは最後までよくあわせてます。技術ありますねー。コレオステップは見せ方を熟知した本領発揮といったところ。コレオリフトも丁寧に降ろしてるし、スライディングムーブメントもすばらしかったです!いやー技術上げた上げた!努力が見えました!179.50!

第2グループ。

カナダのマージョリー・ラジョワ&ザッカリー・ラガ。ファンキーな衣装ですねー。「ブルー 初めての空へ」より。鳥っぽいイメージか。StLiはぶんぶん振り回し、RoLiにつなげてます。ホールドが安定してる。いきなりスピードあげてきましたね。DiStはチェンジオブペースも効果的。ぐんぐんリンクを進んでいきます。CiStからツイズルはてきぱき終わらせる。スピニングムーブメントからCuLiは入り方もスムーズ。ダンススピンを盛り上げ要素として使ってる。コレオステップまで最後までとばしてました。最後まで動き続けてましたねー。がんばった。187.38。

スペインのサラ・ウルタード&キリル・ハリアヴィン。ウルタードの背筋がすごい。「Since I’ve been loving you」ほか。もはやウルタード with Hといえるようなプログラムですね。ツイズルは回転が速い。SlLiはあぶなかったですがなんとかHが耐えました。絶対に落とせない。DiStから強引に持ち上げてのStLi。Hはわりとパワーあるんですよね。曲が変わってダンススピンに。軸もしっかり。MiStは離れていてもスピードが落ちない。かっこいいムーブメントからダンス部分。がんばってます。RoLiでフィニッシュ。後半はスピードを維持するのが大変でしたが、問題ないでしょう。188.09。

イギリスのライラ・フィアー&ルイス・ギブソン。イギリス組きたよ。「ライオンキング」より。すごいなるほどと思わせます。そしてCuLiはやばいポジションをすんなり決めてきます。独創的です。CiStはディープエッジとのびのあるスケーティング。わかりやすい題材を使って技術をみせつけるのがこのペア。スピードもあるしところどころ技術をみせてきます。ダンススピンは音楽の変わり目で。回転速度が速い。ツイズルは大きな回転。ちょっとずれたけどだいじょうぶ。StLiはローテしながらステイ、そしてRoLiにつなげる大技。そしてコレオステップに入って踊りまくる。ダンスがうまいですよね。SlLiからRoLiにつなげるコレオリフト。スライディングムーブメントでフィニッシュ!これはいい演技、いいプログラム!イギリス組の本領発揮ですね!191.91。

アメリカのマディソン・チョック&エヴァン・ベイツ。最初から雰囲気出してきます。ダークダーク。「ダフト・パンク・メドレー」。いい雰囲気と思ったらベイツが転倒してしまいました。何があったんだ。SlLiは大きな演技。そのままRoLiにつなげてます。このリフトに間に合ってよかったよ。ツイズルはばっちりあってました。ずれがわかりやすい振り付けなのに。つなぎ部分のダンスもめちゃうまいぞ。リフトっぽいスライディングムーブメントも難しい。ダンススピンもこんな前衛的なのに基本に忠実。ステップからStLiにつなげる流れもうまい。DiStからコレオリフトでフィニッシュ。最初の転倒はありましたが、力はみせましたね。210.78。

ロシアのヴィクトリア・シニシナ&ニキータ・カツァラポフ。いうたらなんですが、余裕をもって挑めそうですね。ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」ほか。いきなりトップ氏ピードからCuLi。大きいし降ろし方がすばらしい。ツイズルはなめらかな演技にのっててきぱき。CiStは情感たっぷりで視線の合わせ方も優れたところ。もちろん高い質のスケーティング。終わりにStLiにつなげます。回転が速い!スライディングムーブメントがうまく曲にあわせて入れてます。ダンススピンも回転が速い。このカップルも最後はしっかり踊ってきます。RoLiでフィニッシュ。ありがとうございまーす。215.44。

○最終結果(将棋のタイトル的に)
1. シニシナ・カツァラポフ竜王
2. チョック・ベイツ名人
3. フィアー・ギブソン王位
4. ウルタード・ハリアヴィン王座
5. ラジョワ・ラガ棋王
6. 村元・高橋叡王
7. 小松原・コレト王将

シニシナ・カツァラポフが優勝。余裕を持って勝てましたね。チョック・ベイツはまた雪辱の機会があるでしょう。フィアー・ギブソンはエモかったです。これぞイギリス組。まだまだよくなるぜ。ウルタード・ハリアヴィンはなんとかRDの貯金で逃げ切った形。ラジョワ・ラガの方がFDはよかったみたいです。

村元・高橋は6位。小松原・コレトにRD、FDどちらも勝てました。FDはほんとにスタンダードなバレエ音楽でしたが、ああいうのやりたいから高橋アイスダンスやってるんですよね。2人の関係性もよくなってるし、でもまだまだ上はいる。上だけをみてやっていきたいですね。

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