福也を甲子園の野に放つ

「虎に翼」、おもしろいですね。
虎に翼は韓非子の言葉で「ただでさえ強い力をもつ者にさらに強い力が加わることのたとえ」らしいです。かっこいい。あまりにかっこよすぎでいいなーと思ってオリックのチーム名バファローズにちなんで牛のことわざを調べてみると牛に関してはパッとしないのが多いんですよね。
・牛を馬に乗り換える(劣ったものを捨てて優れたものに乗り換えること)
・馬に乗るまでは牛に乗れ(高い地位に就く前にはひとまず低い地位で実力をつけよ)
・牛は牛連れ、馬は馬連れ(似たもの同士自然に集まる)
とにかく馬と比較されて牛は劣っているものにされがちです。農耕の歴史から自然とこういう考えになってしまうんだろうけど、牛は温厚でいいやつですよ。
牛も千里、馬も千里(早くても遅くても行き着く結果は同じだから慌てるな)の精神でのんびり人生を楽しもうじゃありませんか。

さて、昨日はオリックで活躍しFAで移籍した西勇輝×山崎福也という元オリ戦士が投げ合う試合を見に行きました。今の甲子園で試合を見ることの困難さをご存知ですか?もはや1ヶ月前には9割以上が埋まっています。日ハム戦を見に行くことにしたのも4月下旬にはここ以外に2席並びのほどよい席を見つけることができなかったからなんです。数日前まで西武戦を見に行くんだと思ってたぐらい適当に取ったチケットですが、今年の運を全部使ったと言っても過言ではない個人的なゴールデンカードを引き当てました。

しかも、6番ピッチャー・山崎福也

試合前からどよめく甲子園。「舐めたマネ・・・でもないんよなー」という声がそこかしこで聞こえる阪神ファンで埋め尽くされたレフトスタンド。そうです、エンターテイナー新庄監督は5番か6番か迷って福也を6番にしたんだそうですよ。
すごい、中嶋監督でも代打待機までしかやらなかったのに・・・。

でも俺にはわかる、福也はこういうところで力が入りすぎるんだ。と思いながら期待しすぎないように平常心で見ていましたが、4回に無死ランナー一三塁の場面で打席が回ってくると見事なセンターヒットを打ちました。まるで虎を野に放つがごとく甲子園に解き放たれる福也。投げても7回無失点。いいもん見たなーと大満足です。これは観戦した中で一番面白かった2014年5月23日の試合カネコチヒロショー)の次に面白い試合として記憶したいと思います。

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